それぞれのナンバー、それぞれの物語:SERTのための「15」

2020-03-31T05:00:58+02:002020年3月27日|2019-2020|

「15」は、フランスのファクトリーチーム、Suzuki Endurance Racing Team(SERT)が獲得した世界タイトルの総数だ。SERTは、80年代初頭からFIM世界耐久選手権に参戦し、「15」回の世界チャンピオンを獲得した。それ故にSERTは、EWC史上で最も成功したチームとして、深くその名前を刻んでいる。

SERTの長い歴史は、1980年、ボルドールでの1−2フィニッシュ、ルマン24時間レースでの2位、そしてツェルトベク1000kmでの優勝という鮮烈なスタートから始まった。

ドミニク・メリアンとジャン・ベルナール・ペイル(1980年8月死去)によって結成されたSERTは、1982年にルマン24時間レースで初優勝を飾り、1983年には、鈴鹿8耐で優勝するなど、卓越したパフォーマンスを披露し、初の世界タイトルを獲得した。

その後、SERTは勝利を重ねるごとにその強さを増し、ヴァンサン・フィリップ、アンソニー・デラール、エティエンヌ・マッソンのライダートリオが活躍した2016年まで、幾度も世界タイトルを手中に収めて来た。

2019年9月からダミアン・ソルニエ氏がチーム監督に就任し、新体制となったSERTは、再び世界チャンピオンを獲得する事を目標に掲げている。2019-2020 FIM世界耐久選手権シーズンの開幕戦、ボルドールで優勝したSERTは、現在、EWC暫定チームランキングにおいて首位に君臨している。そして、世界タイトルを獲得すべく、新たにベルギー人ライダー、ザビエル・シメオン選手をグレッグ・ブラック選手とエティエンヌ・マッソン選手のパートナーとして起用した。

次回をお楽しみに!

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写真:ミシェル・ピカード/ボルドール1980  9月14日、SERTは、1−2フィニッシュでレースを終了した。(撮影場所:ポール・リカール・サーキット)