ウェイン・テッセルズ選手、ボルドールEWC表彰台はファストレ選手のために
RAC41-Chromeburnerのウェイン・テッセルズ選手は、FIM世界耐久選手権タイトル決定戦となったボルドール24時間レースのスーパーストッククラスでの優勝を振り返ってくれた。その中で、彼はチームメイトのグレゴリー・ファストレ選手について語ってくれた。
ベルギー人ライダーのグレゴリー選手は、4月に開催されたルマン24時間レースの練習走行中に高速でクラッシュを起こし、重傷を負ったため、それ以来レースには出ていなかった。
ホンダマシンを擁するRAC41-Chromeburnerは、今月初めにポール・リカール・サーキットで開催されたレースで優勝を果たして、EWC初タイトルを獲得したことを受けて、オランダ人ライダーのウェイン選手は次のように語った。「ルマンではチームメイトのグレゴリー(・ファストレ選手)が負傷して、ちょっとひどい状況だったんだけど、彼のためにも優勝できたし、ここで表彰台に上れたこともうれしいよ。」
「本当にいいレースだった。個人的には、後半がかなりきつかったんだけど、マシンが本当によく走ってくれたし、仲間のジョナサン(・ハルド選手)とクリス(・リーシュ選手)が頑張ってくれたからね。とてもうれしかった。」
ルクセンブルク人ライダーのクリス・リーシュ選手はこう付け加えた。「ボルドール24時間レース第100回記念大会で、優勝できるなんて信じられないよね。長い間、僕達はこのために戦ってきて、何度か表彰台を獲得して、そしてやっと勝利を手にすることができたんだ。去年からわかっていたことなんだけど、ホンダ・ファイヤーブレードは例年通り、1年を通してとてもよく走ってくれたよ。最後のスティントに入ったときには差がかなり縮まっていたから、最後まで攻める走りができるマシンに恵まれたのは本当にラッキーだったよ。耐久レースで最も重要なことは、マシンがずっと走り続けてくれたことだからね。今回のファイヤーブレードのパフォーマンスにはとても満足しているんだ。」
RAC41-Chromeburnerは、BMRT 3D Maxxess Neversを抑え、昨シーズンとは逆となる順位でボルドール24時間レースのスーパーストッククラスを制覇。Pitlane Enduranceが3位となった。RAC41-Chromeburnerは、チームのレギュラーライダーであるクリス・リーシュ選手、ウェイン・テッセルズ選手に加え、最終戦にはフランス人ライダーのジョナサン・ハルト選手を起用した。
ジョナサン選手は、2021年のボルドール・スーパーストッククラスで優勝したBMRT 3D Maxxess Neversチームの一員であり、彼の加入は、後半にホンダマシンのマフラーが故障するという危機を乗り越える力を与えるなど、チームに大きな影響を与えたようだ。
No Limits Motor Team、Falcon Racing、Énergie Endurance、JMA Racing Action Bike、Team 33 Louit April Moto、ADSS 97, Team Aviobike, Team 202, TRT 27 Bazar 2 La Bécaneは完走したものの、Team LH Racing、National Motos Honda, 3ART Best of Bikeはリタイアという残念な結果に終わっている。
OG Motorsport by Sarazinは、2:50頃にアレックス・プランカサーニュ選手がクラッシュするまでクラスをリードしていた。この転倒でコースサイドのバリアが修復される間セーフティーカーが導入された。一方、Wójcik Racing Teamのスーパーストッククラスチームは、クラスポールポジションを獲得したが、終盤にマシントラブルにより表彰台を逃した。
Team 18 Sapeurs Pompiers CMS Motostoreは、マシントラブルによる修復に数時間を要してしまい、優勝戦列から脱落し、17位でフィニッシュしたものの、FIM耐久ワールドカップのタイトルを獲得した。