エキサイティングな週末が始まる
2018-2019年FIM世界耐久選手権第2戦ル・マン24時間は、スリリングなレースになる兆しが揃っている。チーム数が増えたことで優勝争いはより激しく、結末はますます予想がつかなくなった。日曜日の午後3時、ル・マンでのフィニッシュに期待が高まる。
スターティンググリッドを見ても、興味深いレースとなることが見て取れる。チーム ERC-BMW モトラッド・エンデューランスが、YARTヤマハを抑えてのポールポジションを陣取るという予想外の展開となった。BMWの期待を背負うドイツのチームは、ル・マン24時間ではまだ勝利を挙げたことがないが、2016年にもポールポジションを獲得している。ケニー・フォレイとマシュー・ジンスは2016年に既にBMWに乗っており、今年はジュリアン・ダ・コスタがともに、チーム ERC-BMW モトラッド・エンデューランスのS1000RRに乗る。
2018年にポールポジションを獲得しているYART ヤマハは、今年は2番手からのスタート。後に続くVRD イゴール・ピエール・エクスペリエンスもスタートから目が離せない。今シーズン、EWCにステップアップを果たしたこのチームは、以前はビルタイスとして知られ、フローリアン・アルト、フローリアン・マリノ、ザビエル・シメオンを擁し、優勝候補に名乗りを挙げている。
VRD イゴール・ピエール・エクスペリエンスの後ろからは、チーム SRC カワサキ・フランス、スズキ・エンデューランス・レーシング・チーム、ホンダ・エンデューランス・レーシングなど耐久レースの強豪がスタートする。現チャンピオンで昨年のル・マン24時間の覇者、F.C.C. TSR ホンダ・フランスはグリッド7番手からのスタートで、優勝候補の一角。Wepol レーシング(シェリダン・モライス、ダニエル・ウェッブ、マシュー・ラグリーブに代わってマイケル・ラバティ)と、ボリガー・チーム・スイスも注目のチームだ。
スーパーストックも見応えのある戦いに
ボルドールでスーパーストック部門優勝を飾ったGERT56 by GS Yuasaは、今回もこのカテゴリーで優位に立っているが、2番手争いはチーム33コヨーテ・ルイ・モト、モータース・イベンツ(勢いを取り戻した)、ジュニアチーム・ル・マン・スッド・スズキ、No Limits Motor Teamと4チームが並んでいる。グリッド20番手のモト・アインは、セットアップが合わずにペースをつかむことに苦戦しているが、スーパーストック部門のポディウム争いに挑んでくるものと見られる。
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