エストリルの思い出
2020年9月26日(土)、ポルトガルの首都リスボン近郊のサーキットで、2019-2020FIM世界耐久選手権の最終戦、エストリル12時間レースが開催される。世界耐久選手権が、最後にこのサーキットで開催されたのは2000年のことになる。
マイク・ディ・メリオ選手(F.C.C. TSR Honda France、2012年Moto2に参戦)
エストリル・サーキットは、非常にテクニカルなコースなんだ。アドバンテージを取るための重要なポイントがいくつかあるし、低速と高速のセクションが交互にあるからね。その代わり、オーバーテイクするのが難しいサーキットでもある。このコースは、リズミカルで飽きがこないから、とても気に入っているよ。
ルイ・ロッシ選手(ERC Endurance Ducati、2012年Moto3に参戦)
エストリルには、たくさんの思い出があるんだよね。2007年にフランス代表チームで初めてGP125を戦ったのも、このコースなんだ。2012年にはMoto3にも出場した。急な上りがシケインから最終コーナーの出口まで続いていたり、チャレンジングでテクニカルなポイントがたくさんあるんだ。高速コーナーには、メインストレート前のドッグレッグがあるしね。Moto3では常にフルスロットルで走ったけど、1000ccのバイクではそうはいかないよね。いずれにしても、面白いレースになると思うよ。
ザビエル・シメオン選手(Suzuki Endurance Racing Team、2012年Moto2にに参戦)
このサーキットは、ハードブレーキングコーナー、タイトヘアピン、高速コーナーとか、いろいろな要素のコーナーが入り混じっているんだ。当時は、気に入っていたコースだったけど、耐久レースとなると、攻略の難しいコースになるだろうね。
ジノ・レイ選手(Wójcik Racing Team 、2012年Moto2に参戦)
2012年以来、僕はエストリルでレースをしていないんだ。特に、このコースをスーパーバイクで走るということは、まるで、初めてのコースを走るに等しいことなんだよね。方向転換も多し、Rの違う高速コーナーや低速コーナーもある。独特でツイスティなサーキットだね。12時間レースでは、そういったコーナーでうまくハンドリングができるマシンのセットアップをしなければならないと思うよ。マシンのハンドリングが、このレースの重要なポイントになってくるんじゃないかな。どのチームもあまり経験のないサーキットに行くということは、面白いよ。みんなにレースウィークからレースが始まるという平等な条件を提供してくれるからね。僕は、この新たに加わったサーキットでのイベントを楽しみにしているんだ。
ロベルト・ロルフ選手( Moto Ain、2012年Moto2に参戦)
エストリルは、高速コーナーと低速コーナーが混在する昔ながらのサーキットだから、僕はすごく好きなんだ。僕は、2001年に250クラスで初めてGPに参戦し、2012年のMoto2で最後の年を迎えた。コースレイアウトは、変わっていないし、超低速コーナーもある。でも見る側からしたら、とても楽しくて、見応えのあるサーキットなんだ。サーキットも素晴らしいんだけど、場所もいいよね。ポルトガルは、緑が多くて穏やかだから、とても好きなんだ。今シーズン最後のレースに向けて集中力を高めるには、最高の場所だと思うよ。そこに戻れることはとてもうれしいよ。