カレル・ハニカ選手、スパ予選初日をトップ通過

2022-06-03T08:47:09+02:002022年6月2日|2022|

スパ・フランコルシャン・サーキットでスパ24時間EWCレースの公式予選第1回目が行われ、カレル・ハニカ選手が最速タイムを叩き出し、YART – Yamaha Official Team EWCをトップに押し上げた。

ブリヂストンタイヤを装着したマシンを操るチェコ人ライダーのカレル選手は、レッドライダーセッションでフロリアン・マリノ選手(Webike SRC Kawasaki France)を追っていた。しかし、最終ラップに2001年以来のFIM耐久世界選手権開催となったこのコースで、カレル選手は0.492秒の差をつけて4グループ中第3グループで最速タイムを記録した。

このカレル選手が記録した2分20秒253は、先に行われたブルーライダーとイエローライダーのセッションで、ジョシュ・フック選手とイルヤ・ミハルチク選手が記録した最速タイムを上回るもので、EWC開幕戦のルマン24時間レースで予選ラップレコードを更新し、ポールポジションを獲得した好調さを今回の予選でも引き継いで見せた。

BMW Motorrad World Endurance Teamのマーカス・ライターバーガー選手は、ブルーライダーの中で序盤からペースを上げ、途中、順位を落としたものの、終盤で再びペースを上げ、ジョシュ・フック選手を抑えてトップに返り咲いた。しかし、彼のベストラップの2分19秒910というタイムは、コースの限界タイムを超えていると判断され、記録から抹消された。その結果、ジョシュ選手が2分20秒411で、Yoshimura SERT Motul’のグレッグ・ブラック選手、YART – Yamaha Official Team EWCのニッコロ・カネパ選手を抑えてトップタイムを獲得した。続いてランディ・ド・プニエ選手(Webike SRC Kawasaki France)、シャビ・フォレス選手(ERC Endurance-Ducati)が続いた。ダンロップ・スーパーストック・トロフィーでは、ヒューゴ・クレア選手(Team 18 Sapeurs Pompiers CMS Motostore)がトップ、セバスチャン・スエット選手(National Motos Honda)が2位となった。

マーカス選手がブルーライダーセッションでペナルティを受けた形となったが、#37に乗り込んだイルヤ・ミハルチク選手は問題なく、2分20秒388でイエローライダーの中で最速を記録した。F.C.C. TSR Honda Franceの2022年の新鋭ライダー、ジノ・レイ選手がマービン・フリッツ選手(YART – Yamaha Official Team EWC)、地元のヒーロー、ザビエル・シメオン選手(Yoshimura SERT Motul)を抑え2番手のタイムを記録した。グレゴリー・ルブラン選手(Tati Team Beringer Racing)は5番手、エティエンヌ・マッソン選手(Webike SRC Kawasaki France)は6番手となった。ケビン・マンフレディ選手(Wójcik Racing Team STK 777)は、ベルギー人ライダーのロリス・クレッソン選手(BMRT 3D Maxxess Nevers)を抑え、ダンロップ・スーパー・ストックトロフィー出場選手の中で最速タイムを記録した。このセッションでは、3ART Best of Bike Yamahaのマルタン・ルノーダン選手がクラッシュし、コースサイドの安全バリアの修復のために赤旗が振られたものの、本人にはケガはなかった。

カレル選手とフロリアン選手に続き、ジェレミー・ガルノニ選手(BMW Motorrad World Endurance Team)が3番手、シルバン・ギュントーリ選手(Yoshimura SERT Motul)、チャズ・デイビス選手(ERC Endurance-Ducati) 、マイク・ディ・メリオ選手(F.C.C. TSR Honda France)の順でセッションは進んだ。Team Moto Ainのコランタン・ペロラリ選手は、Wójcik Racing Teamとの混戦を制し、7位を獲得。マチュー・ギネス選手は、フォーミュラEWC仕様のヤマハマシンでクラッシュしたが、ダンロップ・スーパーストック・トロフィーでは、ダニー・ウェッブ選手がケビン・カリア選手(Team 33 Louit April Moto)とRAC 41 ChromeBurnerのクリス・リーシュ選手を抜いてトップとなった。

Yoshimura SERT Motulのクリスチャン・イドン選手は、2分21秒774のベストタイムを記録し、グリーンライダーセッションのリザーブライダーバトルを制した。3番手にはケニー・フォレイ選手(BMW Motorrad World Endurance Team)、4番手にはYART – Yamaha Official Team EWCのロビン・ムルハウザー選手、5番手にはダンロップ・スーパーストック・トロフィーを争うバリント・コバックス選手(Wójcik Racing Team STK 777)が入った。

予選2回目は、明日6月3日(金曜日)11時25分(中央ヨーロッパ夏時間、以下CEST)に開始される予定だ。今シーズンの新しいルールでは、予選結果は、各チームの最速ライダー2名の平均タイムに基づくものとなっている(従来は3名)。

しかし、EWCライダー達は、2回目の予選の前に、今夜21:50(CEST)から行われる夜間練習走行で、暗闇のスパ・フランコルシャン・サーキットを初めて体験することになる。