ケニー・フォレイ:ポジティブな展開となったボルドール
FIM世界耐久選手権で鮮烈なデビューを果たした、BMW モトラッド・ワールド・エンデューランス・チーム。2019 S 1000 RRに乗るこの新しいファクトリーチームは、イルヤ・ミハルチク、ジュリアン・パフェ、ケニー・フォレイの布陣で、2019年のボルドールでポディウムに上がってみせた。
新チーム、BMW モトラッド・ワールド・エンデューランス・チームは、2019年のボルドールを3位でフィニッシュ。ウクライナのイルヤ・ミハルチクは1:55.537でレースのファステストラップを叩き出し、フランスのケニー・フォレイはポール・リカール・サーキットのミストラル・ストレートで時速332.3kmと最速スピードをマークした。そのフォレイが、ベルギーのワーナー・ディーメン率いる新生BMW モトラッド・ワールド・エンデューランス・チームの初レースを振り返る。
「最高の瞬間を一つ挙げるのは難しい。全体として、ポジティブなレースだったからね。新しいバイクと新しいチームの僕らが初めてのレースを3位でフィニッシュしたのは、かなり予想外のリザルトだった。専門知識があったことで3位を獲れたことは頭に留めておいて欲しいが、同時に優勝候補の3チームが脱落したことで自分たちに流れが向いた。レース自体はかなり波乱含みで、天候のためにレースが中断したことは悔しいが(しかし、それもいつものこと)、それでも、レースの終盤に向かってわずかにパワーが不足していたために、自分たちは能力の100%を出して守り切ることができなかった。ボルドールでいきなりポディウムに上がれるほど、いいリザルトはない。あの戦いの中でのああした場面は受け入れ難いが、結果的にはポジティブで今後につながる内容。選手権をいい形で滑り出すことができたし、今後のレースをいい順位で迎え、経験を積むこともできる」