ザビエル・シメオン選手のホームレース優勝を阻んだ希有なトラブル

2022-06-17T04:58:08+02:002022年6月13日|2022|

今月初め、FIM世界耐久選手権第2戦のスパ24時間EWCレースがベルギーで開催され、ザビエル・シメオン選手は母国での勝利を目指したが、「絶対に起こらない」はずであったメカニカルトラブルによって、その夢は打ち砕かれた。

Yoshimura SERT Motulは、開始から10時間を経過した時点でトップに立っていたが、ブリヂストンタイヤを装着したスズキ GSX-R1000Rに不具合が生じ、搭乗していたシルバン・ギュントーリ選手はクラッチとギアボックスの交換のためピットに戻った。この修復作業に25分以上かかってしまった。

さらに、雨が強まる日曜日の朝、ルマンを拠点とするYoshimura SERT Motulには、イギリス系フランス人ライダーのグレッグ・ブラック選手のスティント中に、ル・コンブへの進入でクラッシュするというドラマも起こった。グレッグ選手は、なんとかマシンをピットまで戻し、チームはマシンに応急処置を施した。その後、ザビエル・シメオン選手は、最後まで果敢な走りを見せたが、惜しくも最後の表彰台を逃し、レースは終了した。

「残念だったけど、嬉しくもあるんだよ。」と、Yoshimura SERT Motulのダミアン・ソルニエ監督は語った。「レース中のすべての問題のために、我々が表彰台に上がれなかったことは残念だと思っているよ。ギアボックスが壊れるなんて、絶対にあってはならないことだからね。スズキでこんなことは初めてなんだ。」

「グレッグのクラッシュについては、レース中の不運な出来事だったと思っているよ。だって、数分の間に何人ものライダーが同じ場所で転倒したからね。もちろん、この2つの大きな問題が、我々の仕事を楽にしてくれなかった大きな理由であることは間違いないんだけど、だけど、そのたびに我々は上位に復帰していったんだ。だから、私はチームの仕事をとても誇りに思っているよ。最終的には重要なポイントも獲得できたし、チャンピオンシップのリードも広げることができたからね。」