スズキ、ボルドールで新たな勝利を目指す

2021-09-19T15:31:28+02:002021年9月19日|2021, Bol d'Or 2021|

ポール・リカール・サーキットで行われているボルドール24時間レースは、ゴールまで残すところ3時間となったが、Yoshimura SERT Motulがいまだ優位に立っている。Moto Ainは、2位に定着し、EWCクラス初となる表彰台を目指している。また、スーパーストッククラスでは、3チームが3位を目指し争っている。

ほぼ24時間、Yoshimura SERT Motulがレースを牽引している。レース序盤に激しいバトルを繰り広げていたファクトリーチームの中で唯一生き残ったスズキチームだが、グレッグ・ブラック選手、ザビエル・シメオン選手、シルバン・ギュントーリ選手のトリオでゴール時間の15:00(中央ヨーロッパ夏時間、以下CEST)まで首位の座を守ることに尽力している。

ヤマハプライベートチーム、Moto Ainは、首位から15周も遅れているため、スズキチームがミスやマシントラブルを起こした時だけ、勝利を奪うことが可能だろう。Moto Ainのマシンのシートに座るランディ・ド・プニエ選手、ロビン・ムルハウザー選手、ロベルト・ロルフォ選手の3人は、スタート時からトップ集団に参加していた。FIMスーパーストック・ワールドカップで2度優勝を経験した後、EWCクラスの初シーズンとなる今シーズン、Moto Ainは、表彰台を目指し死力を尽くしている。

Moto Ainの後方では、カワサキのBMRT 3D Maxxess Nevers(アンソニー・ロワゾー選手、ジョナサン・ハルド選手、ジュリアン・ピロ選手)、スズキのNo Limits Motor Team(Kevin Calia、ルカ・スカッサ選手、アレクシ・マスブー選手)、そしてホンダで唯一残っているRAC41 ChromeBurner(クリス・リーシュ選手、グレゴリー・ファストレ選手、ウェイン・テッセルズ選手s)のスーパーストッククラス3チームが表彰台3段目を目指し、競い合っている。

VRD Igol Experiencesは、12:00(CEST)の時点で総合6位、フォーミュラEWCクラスでは3番手を走行している。レース序盤、フロリアン・アルト選手、フロリアン・マリノ選手、ニコ・テロール選手の3人は、トップ5に入っていたが、転倒により、順位を落としてしまった。

スーパーストッククラスのTeam 18 Sapeurs-Pompiers CMS Motostoreは、本来であれば上位に食い込める位置にいたが、エンジントラブルにより、続出したリタイヤチームリストに仲間入りしてしまった。また、スーパーストッククラスで注目を集めていたNational Motos Hondaは、クラッシュに伴うオイル漏れのためにリタイアした。

ゴールまで3時間を切った時点で、コースに残っているのは20チーム。夜間の雨やクラッシュ、そしてマシントラブルにより、半数以上のチームが撤退を余儀なくされている。優勝候補チーム達も例外ではない。Webike SRC Kawasaki France Trickstar、BMW Motorrad World Endurance Team、F.C.C. TSR Honda France、YART-Yamaha Official EWC Teamがエンジントラブルに見舞われ、リタイヤした。ERC Endurance-Ducatiは、3位に着けていたが、転倒により、レースを棄権した。

その他にエンジントラブルに見舞われたのは、Bolliger Team SwitzerlandとWójcik Racing Teamの2チーム。3ART Best of Bikeは、転倒後、ギアボックスがロックしてしまい、リタイヤした。Team 33 Louit April Motoは、ルカ・ヴィターリ選手が負傷した後、2人のライダーでレースを続けようとしたが、棄権せざるを得なくなってしまった。

2021年ボルドール24時間レース – レース開始21時間後の順位