スズキ・エンデューランス・レーシング・チームが10ポイントを獲得
スズキ・エンデューランス・レーシング・チームは日付が変わっていく中で首位に浮上。レースが8時間経過した時点で、ホンダ・エンデューランス・レーシング、チームSRCカワサキ・フランスに1ラップ差をつけている。
ドミニク・メリアンドのチームが勢いを加速してきた。夜が深まる中、スズキ・エンデューランス・レーシング・チームが、ライバルをリード。ピットストップを手早くスムースにこなし、トラブルフリーのGSX-R 1000と、モチベーションを高めている3人のライダー(ビンセント・フィリッペ、エティエヌ・マッソン、グレッグ・ブラック)は一丸となって差を築いている。
一方で、そのライバル達がトラブルに見舞われていることも事実。SERTと激しい首位争いを展開していたTeam SRCカワサキ・フランスは、電子系のマイナートラブルが発生しリタイア。ホンダ・エンデューランス・レーシングのセバスチャン・ギムバート、グレゴリー・ルブラン、エルワン・ニゴンは、このチャンスを逃さず、2位に浮上してきた。
レース序盤は上位チームの蔭に隠れる形となっていたF.C.C. TSRホンダ・フランスとYARTヤマハは、午後終盤に向かって後退。F.C.C. TSRホンダ・フランスは電子系トラブルで8ラップ遅れとなっている。YARTヤマハは、オイル漏れに加えニッコロ・カネパがクラッシュ。上位集団についていくことができなかった。
同じく優勝候補の一角、ERC-BMWモトラッド・エンデューランスは、ジュリアン・ダ・コスタが他のバイクと接触してクラッシュを喫し、序盤に上位集団から脱落している。
強豪勢に不運が相次いだことで、他のチームにチャンスが広がった。ヤマハWepolレーシングは、ダニエル・ウェッブ、マシュー・ラグリーブ、シェリダン・モライスが健闘し、8時間経過時点で4位に浮上。その後をボリガー・チーム・スイス(カワサキ)のローマン・スタム、セバスチャン・スエット、ジョナサン・ヒューゴ、グリッド19番手からスタートしたMaco Moto(ヤマハ)のルイス・ブル、アンソニー・ドス・サントス、ジュリアン・メイヤーが続いている。
スーパーストック部門最上位のGERT56はトップ10圏内
GERT56は、レースのスタートからミスのないパフォーマンスを披露しており、現在7位につけている。一方で、ジュニア・チーム・ルマン・スッド・スズキはブレーキトラブルを抱えて勢いを失っている。Webike Tati Team Trickstar(カワサキ)は堅実な走りを続け、スーパーストック部門3位につけている。
この部門の強豪のうち、2チームがレース序盤に憂き目に遭っている。スーパーストック部門トップのグリッドからスタートしたチーム33コヨーテ・ルイ・モト(カワサキ)は、エンジントラブルに見舞われて最後尾に後退。モト・アイン(ヤマハ)は、ギアボックス破損のためにリタイアを余儀なくされている。
8時間を経過した時点で、F.C.C. TSRホンダ・フランスは電気系トラブルを解決して追い上げに成功し、トップ10圏内に食い込んでいる。チームは、レース8時間経過時点の上位10チームに与えられるボーナスポイントを獲得している。レース16時間経過時点でも、同じ配分のボーナスポイントが与えられる。