スーパーストック部門はグランドフィナーレへ
今週日曜日に行われるオッシャースレーベン8時間では、スーパーストック部門がシーズンフィナーレを迎えることから、モータースポーツアリーナでは特に激しいバトルが期待される。現在、選手権首位につけるGERT56 by GS Yuasaは、2018-2019 FIM ワールドカップを目指して意欲を高める経験豊富な数々のチームと対峙する事になる。
GERT56 by GS Yuasa は、日曜日の夜にスーパーストックワールドカップを手に入れる絶好の位置につけている。母国のオッシャースレーベンでこの戦いを迎えるこのドイツのプライベーターチームは、ライバルに対し11ポイントのリードを築いている。チームの3人のライダー、オーストリアのステファン・ケルシュバウマー、ドイツのルーシー・グロックナー、オランダのペピン・ビセテルボッシュが熟知しているサーキットで、BMW S1000RR を手足のように操る事だろう。ビセテルボッシュは、土曜日もオッシャースレーベンで行われるIDM選手権にBMWで参戦することになっており、ますます気合いが高まっている。
GERT56 by GS Yuasa が優位に立っている事は間違いないが、一方で11ポイント差の後方では3チームが同ポイントで並んでいることから、ミスが許される余地も残されてはいない。ジュニアチーム LMS スズキ(ルイス・ロッシ、ヒューゴ・クレア、アレクシス・マスボウ)、BMRT 3D Maccio Racing (カワサキ−アンソニー・ルイショー、ジミー・マッチオ、ジョナサン・ハルド)、モト・アイン(ヤマハ−ロベルト・ロルフォ、ロビン・ミュルハウザー、ステファン・ヒル)は、このレースに全てをかけて挑んでくる。全3チームは、少なくともスーパーストックワールドカップの2位を目指してくる事は間違いなく、さらに総合タイトルも虎視眈々と狙っている。2014年のスーパーストックワールドカップ覇者であるジュニアチームLMSスズキは、昨シーズンのFIMスーパーストックワールドカップで、モト・アインに続く2位に入っている。
GERT56 by GS Yuasaは、平静を保っているようだ。「自分たちは、いつも通りにレースを進めていく」とチームマネージャーののカールステン・ウォルフは語る。「オッシャースレーベン8時間には、この10年ずっと参戦してきた。プライベーターチームなのでプレッシャーはなく、我々のライダーはみんな速い。全て問題ない」
この上位陣がつまづくようなことがあれば、首位に14ポイント差につけているチーム33コヨーテ・ルイ・モト(カワサキ−エンツォ・ブーロム、クリス・リーシュ、ケビン・マンフレディ)にもチャンスが訪れるかもしれない。
サーキットでは、今晩行われるナイトテストで各チームが初めて対峙する。明日はオッシャースレーベン8時間のフリー走行に続き、1回目の予選が行われる。