チームERC、FIM EWC参戦マシンにドゥカティ
ドゥカティが、FIM世界選手権にマニュファクチャラーとして参戦することになった。セパン8時間では、チームERCエンデューランスが、イタリア拠点の同社がワークス支援するドゥカティ・パニガーレ V4Rでコースに登場する。
ここ何シーズンもBMWで参戦、昨シーズンは同社のオフィシャルチームとして活躍してきたチーム ERC エンデューランスが、12月14日にマレーシアで開催される2019−2020 FIM EWCシーズン第2戦セパン8時間から、ドゥカティにスイッチする。
9月のボルドールでBMWモトラッドの新たなファクトリーチームが登場したことで状況は一気に変化していった。
ドゥカティの決意は強く
ERCエンデューランスのチームマネージャー、ウーヴェ・レインハルドは、なぜこのイタリアのブランドを選んだのかを説明する。
「ブランドに対する私の情熱と、個人的にドゥカティをコレクションしていることが、ドゥカティとのパートナーシップを始めることを決めたちょっとしたきっかけになった。本当に決め手となったのは、彼らが速くて効率的で、即座に固い決意を見せてくれたこと、そしてシーズンを通して彼らがサポートしてくれる内容にあった。セパンのレースまでに準備を整えるのは大変なチャレンジになることはもちろんだが、プレッシャーは感じていない。レース環境でのトライアル走行のような感じになる。ル・マン同様、我々の唯一のゴールは、24時間を走り切ってフィニッシュラインを超えることだ」
ドゥカティ・コルセもレースに登場
チーム ERC エンデューランスは、メインスポンサーであるプロカスロからの資金援助は受け続けるが、ドゥカティは技術面で深く関わりを持つことになる。
「ファクトリーは、記録的な速さでパーツを開発し、スーパーバイクチームと密接な連携のもと、耐久レースに特化した開発セクションを立ち上げた」とチーム ERC エンデューランスは明かした。ドゥカティ・コルセのスポーティングディレクター、パオロ・チャバッティも、ドゥカティの関わりについて明かした。
「チーム ERC エンデューランスはドゥカティの支援を受け、ドゥカティ・コルセの電子系エンジニアが各レースに帯同する。メカニック達は世界スーパーバイクの技術スペックを使用し、チームERCのメカニックたちはドゥカティ・コルセのワークショップで我々のエンジニアからの支援を受けながらプリペアを行う」
セパンでは、チーム ERC エンデューランスのパニガーレV4Rが、コースに初登場。#6 ドゥカティのライダーズラインナップは、数日のうちに発表される。