ボルドール:2019-2020 FIM EWC 開幕戦

2019-09-14T13:02:34+02:002019年9月14日|2019-2020, Bol d’Or 2019|

新しいシーズン、新しい選手、新しい賞典:FIM世界耐久選手権は、9月20-21日に開催されるボルドールで開幕を迎える。南フランスのル・キャステレのサーキットで行われるこの24時間レースには、合計59チームがグリッドに並ぶ見込みだ。

チーム SRC カワサキ・フランスは、新たなNo.1チームとしてグリッドでスタートを迎える。現チャンピオンは、7月に鈴鹿でタイトルを決めた時と同じ顔ぶれ、ジェレミー・グアルノーニ、エルワン・ニゴン、デビッド・シェカの3ライダーでタイトル防衛に挑む。
サーキットで対峙するおなじみのライバルもラインナップに変更はなく、F.C.C. TSR ホンダ・フランスはジョシュ・フック、フレディ・フォレイ、マイク・ディ・メグリオ、スズキ・エンデューランス・レーシングチームはビンセント・フィリッペ、エティエヌ・マッソン、グレッグ・ブラックという布陣。マネージャーには、ジュニア・チーム・スズキのチームマネージャーも務めるダミアン・ソーニアが就く。
YART ヤマハも、ボルドールでは油断のならないライバルと目されており、マービン・フリッツ、ニッコロ・カネパ、ロリス・バズ(セパンでAPRCレースに参戦するブロック・パークスの代替)が迎え撃つ。

新たな挑戦者
ファクトリーのサポートを受けるチームの中には、BMW モトラッド・ワールド・エンデューランスがある。ドイツのマニュファクチャラー、BMWが新たにエントリーするこのチームは、ドイツのスーパーバイクIDM選手権で活躍したライダーとスタッフで構成。ワーナー・ディーメンがマネージャーを務める。#37 S 1000 RRに乗るのは、ディーメンのIDMでのチームメイト、ウクライナのライダー、イルヤ・ミハルチクと、同郷のジュリアン・パフェ、2014年のFIM EWCチャンピオンで、フルシーズンで耐久レースに参戦しているケニー・フォレイだ。
新しいファクトリーチームのBMW S 1000 RR 2019も登場が待望されており、新型ドゥカティ・パニガーレV4Rの耐久戦初挑戦、ドイツのインデペンデントチーム、HRT100 – Hertrampf Racingも注目を集めている。同じくドイツのチーム、今シーズンはBMWカラーでEWCクラスを戦うERC エンデューランス、ポーランドのLRP ポーランド、フランスのTecmas BMW GMCも、注目を集めている。

ボリガー・チーム・スイス(カワサキ)、世界耐久選手権の上位集団と対等の戦いを見せたVRD イゴール・ピレ・エクスペリエンス(ヤマハ)も、今季もファクトリーチーム勢と凌ぎを削る。アラン・テッチャーの起用でチーム力強化を図るTati Team Beaujolais Racingも、Wojcik Racing Team(ヤマハ)のジノ・リー、クリストファー・ベルグマン、アクセル・モーリンのラインナップとともに注目の一角だ。
その他の注目チームとしては、耐久レースのスペシャリスト、グレゴリー・ルブランを起用してデビューするTeam JEG-Kagayama(スズキ)、FIM EWCに新規参入を果たすBritish Endurance Racing Team(スズキ)がいる。

スーパーストック部門もドラマの連続が期待
FIM 耐久世界カップの戦いもスリリングなものとなりそうだ。昨シーズンの覇者、Team Moto Ain(ヤマハ)は、ロベルト・ロルフォ、ロビン・ミュルハウザー、ヒューゴ・クレアと鉄壁の布陣を敷く。ドイツのGERT56(BMW)は、ステファン・ケルシュバウマー、ルーシー・グロックナー、ペピン・ビスタボシュでリベンジに挑む。しかし、Team 33 Coyote Louit Moto(カワサキ)、 Motors Events (スズキ)、BMRT 3D Maxxess Nevers、Wojcik Racing Team 2(ヤマハ)らがカップ獲得までの道に立ちはだかる。

第83回ボルドール、1回目の公式テストは9月19日木曜日、ル・キャステレで行われる。

ボルドール2019 ‐ 暫定エントリーリスト