ヤマハは4度目の優勝を目指す

2018-07-13T10:52:18+02:002018年7月13日|2017-2018, 2018年 鈴鹿8時間|

鈴鹿8時間ではこの3年間、連続で勝利を飾っているヤマハは、4連覇を目指している。ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームは、すでに勢いをつけており、YZF-R1のその他13チームも、鈴鹿の上位、そして中心でヤマハのマークを見せ付けるべく、気合いを高めている。

鈴鹿では2015年以来、追随を許していないヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームは、今年も勝利を重ねようと士気を高めている。ヤマハは、昨年と同じ中須賀克行、アレックス・ロウズ、マイケル・ファン・デル・マークの顔ぶれで、再びポディウムの頂点を目指す。
先日行われた鈴鹿での公式テストで披露したそのパフォーマンスも、既にその勢いを感じさせるものだった。4連覇を達成できれば、中須賀克行は自身が持つ3連勝の記録を更新したとして、鈴鹿8時間の歴史に名前を残すことになる。鈴鹿8時間で3連勝を果たしたのは、他に1993‐1995年にレースを制したアーロン・スライトしかいない。
この3年間、続けて達成してきたのと同様、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームは、ベテラン揃いのトリオで今年もポールポジションからのスタートを目指す。マイケル・ファン・デル・マークとアレックス・ロウズは、FIMスーパーバイク選手権でもチームメイト同士(現在、選手権争いではそれぞれ3位と6位)。中須賀克行は、日本のJSB1000選手権を制している。

YARTヤマハが目指すのはトップ5フィニッシュ
同じく、ヤマハ勢の強豪であるYARTヤマハは、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム同様、ブリヂストンタイヤを使用し、ライダーたちは鈴鹿でのレースを満喫している。予選ではトップ10に食い込み、ここ2年はトップ5フィニッシュを続けているオーストリア拠点のこのチームは、ブロック・パークス、マービン・フリッツ、藤田拓哉の布陣で、今年も好リザルト獲得を目指す。

タイトル獲得がかかるGMT94 ヤマハ
FIM EWCの現チャンピオン、GMT94 ヤマハは、選手権争いでは10ポイントのリードを握っているF.C.C. TSRホンダ・フランスの打倒も視野に入れている。デビッド・シェカ、ニッコロ・カネパ、マイク・ディ・メグリオは、世界タイトル防衛のためには、ダンロップを履く#94ヤマハで#5ホンダを破らなくてはならない。

ヤマハYZF-R1は20周年
今回、3つのヤマハのファクトリーチームは揃って、YZF-R1の20周年を記念して特別にデザインされた、赤と白のカラーリングが施されたヤマハで参戦することでも、注目を集めそうだ。

FIM EWCフル参戦の2チームとともに、ヤマハの強豪のプライベートチームが鈴鹿に乗り込んでくる。ドイツのモトボックス・クレマー・レーシングは、2013年以降、鈴鹿8時間のグリッドに並んでおり、毎年レースをフィニッシュしている。一方、ポーランドのボイチェック・レーシングチームは、今回が鈴鹿初参戦となる。