ヤマハ・ファクトリーが予選から戦況をコントロール
鈴鹿8時間は1回目の予選が行われ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームがコントロールをつかみ、暫定スターティンググリッドでKawasaki Team Green、Red Bull Honda with 日本郵便を先行した。
鈴鹿では、ますます緊張が張り詰めてきた。鈴鹿8時間の予選1回目では、マイナークラッシュが連発したことで、何度も走行が中断。3連覇中のヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームは、4連覇に向けて順調に発進した。3ライダーの平均ラップタイムは2:06.967となり、Kawasaki Team Green(2:07.096)を上回って暫定グリッドでトップに立った。しかし、セッション全体での個別最速ラップは、ジョナサン・レイがマークした。FIMスーパーバイクで3度タイトルを獲得しているKawasaki Team Greenのレイは、 2:06.371のラップタイムを叩き出している。
HRC勢のRed Bull Honda with 日本郵便は暫定グリッド3番手、ヨシムラスズキMOTULレーシング、MuSASHi RT HARC-PRO Honda、au&Teluru MotoUp RTが後に続いた。
FIM EWCフル参戦組の最上位は8番手のYARTヤマハで、GMT94 ヤマハのすぐ後ろにF.C.C. TSRホンダ・フランスが10番手で続いている。この2チームは2017-2018 FIM EWCタイトルを争っており、選手権争いでは現在、F.C.C. TSRホンダ・フランスが優勢を維持している。
この他のFIM EWCフル参戦チームもまずまずの走りを見せ、グリッド争いではなくレースに向けたセッティングのファインチューニングに専念した。スズキ・エンデュランス・レーシングチームは15番手、ホンダ・エンデューランス・レーシングは17番手、NRT48が後ろに続いた。マーキュリー・レーシングとボリガー・チーム・スイスは、それぞれ30番手、31番手につけた。モトボックス・クレマー・レーシングは38番手、鈴鹿初参戦のWojcik Racing Teamは64エントリー中の50番手だった。
予選2回目は今日の午後に行われる。予選上位10チームが、土曜日午後に行われるトップ10トライアルに進出。このスーパーポールでは、鈴鹿8時間独自の方法として各チームは2名ずつライダーを選出し、個々にフライングラップを走行する。このリザルトを並べ直した暫定順位で、グリッドのトップ10が決められる。
第41回鈴鹿8時間は、日曜日の11時半にスタート、フィニッシュは7時半に予定されている。