ランディ選手、「スパEWCレースのため、ルマンであきらめないことが重要だった」と語る
ランディ・ド・プニエ選手は、ルマン24時間レースで、彼とWebike SRC Kawasaki Franceのチームメイトに「ギブアップ」という選択肢はなかったと語った。
FIM世界耐久選手権開幕戦では、新型となる2022年型カワサキ ZX-10RRを投入したが、エンジントラブルにより、1時間以上のピット作業を余儀なくされた。
しかし、ルマンを前に開発期間が限られていたため、ランディ選手は、6月開催のスパ24時間EWCレースでより良い結果を出すためには、Webike SRC Kawasaki Franceがレースに復帰することが不可欠であったと語った。
4月行われたEurosportのルマン24時間レースライブ中継の中で、ランディ選手(41)は次のように語った。
「本当に難しい週とレースだったよ。エンジンが壊れる前は、練習走行や予選に比べてかなり良いペースで走ることができていたから、かなり満足していたんだ。だけど、突然、エンジントラブルが発生して、チームはエンジンの腰上全部を交換することを決めたんだ。でも、レースに戻るということは僕たちにとって本当に重要なことだったんだよ。というのも、ルマン前のテストでは、ニューマシンについてはすべてのことが初めてで、ゼロからのスタートだったからね。いろいろなことを学ばなければならなかったんだよ。何キロでもいいから走行を続けて、スパに向けてより良いデーターを収集する必要があったんだよ。」
ランディ選手は、ジル・スタフラー監督率いるチームがパンデミックにより、重要な部品の収集に手間取り、シーズン前の準備に支障をきたしていたことを説明してくれた。
「コロナのパンデミックによって、すべてに時間がかかったんだよ。ルマンの事前テスト5日前になんとかすべてがそろったんだ。」とランディ選手は語った。「一時は、事前テストに出られるかどうかもわからなかったからね。こんな形でシーズンをスタートしなければならなくなって、残念に思うよ。でも、スパに向けてとにかく、もっとマシンのパフォーマンスを向上させるためにいろいろ学習する必要があったんだよ。」