ル・マン24時間まで30日、暫定エントリーリストが公開
2018-2019 FIM EWC第2戦、ル・マン24時間は4月20−21日、ル・マンのブガッティサーキットで行われる。グリッドには、フル参戦組39チームを含む60チームが並ぶ。注目は、現チャンピオンで、ボルドールでのシーズン開幕戦を制したF.C.C.TSRホンダだ。
2018-2019シーズンのFIM EWC、2度目の24時間レースとなるル・マン24時間は、世界タイトルを争う上で重要な戦いとなる。ボルドール24時間同様、ル・マン24時間の勝者は40ポイントを獲得することができる上、ポールポジション、レース開始から8時間、16時間の時点での首位に対してボーナスポイントも与えられる。8時間レースで獲得できるポイントは35だが、こうした24時間のレースでは、ポールポジションからスタートし、首位に立って完璧なレースで勝利を飾れば、最大65ポイントを獲得することができる。
激しい首位争いの予兆
電子系トラブルを乗り越えてボルドールで勝利を飾ったF.C.C.TSRホンダは、現在51ポイント。ライバルに僅差ながらも首位でル・マンを迎える。現時点でのスタンディングスでは、上位6チームが14ポイント差にひしめいている。ボルドールで好走を披露したドイツのWepol レーシング(ヤマハ)が2位、キャステレのウィナーに続いてのフィニッシュと見事な復活を遂げたオーストリアのYARTヤマハ、フランスのスズキ・エンデューランス・レーシングチームとチームSRCカワサキ・フランスが後を追っている。6位につけるスイスのボリガー・チーム・スイス(カワサキ)も、ル・マンでの活躍が期待される強豪だ。
ここまで名前が挙がっていない2つのファクトリーチームも、必死で挽回に臨んでくる。ボルドールではリタイアを喫したホンダ・エンデューランス・レーシングとERC-BMWモトラッド・エンデューランスは、ル・マン24時間ではポディウムを狙うべく、いっそう気合いを入れて挑んでくるだろう。
スーパーストックでは新たな候補
スーパーストッククラスでは、GERT56が上位争いに名乗りを挙げてきた。昨年9月に行われたボルドールで総合6位、スーパーストッククラス優勝を果たしたこのドイツのチームは、FIM EWCワールドカップでは暫定首位に立っている。キャステレでスーパーストック2位に入ったWebike Tati Team Trick Starは、このフォーミュラEWCクラスでさらに順位アップを目指す。イタリアのNo LimitsモーターチームとフランスのBMRT 3Dマッチオレーシングは、暫定スタンディングスでは18ポイント以上、離れている。ボルドールではフィニッシュラインを越えることができなかったジュニアチーム・ル・マン・スッド・スズキやモト・アインなどのスーパーストックチーム強豪勢は、リベンジに意欲を燃やしている。
緊張と思惑が混在するイベントとなりそうなル・マン24時間。競技は4月18日木曜日、公式のフリープラクティスから始まる。
それに先立ち、4月2−3日には、プライベートテストの最後のセッションが、ブガッティサーキットで行われ、第42回ル・マン24時間に参戦するほとんどのチームが参加する。