不運を乗り越えたBMRT 3D MAXXESS NEVERS

2021-07-27T08:32:11+02:002021年7月26日|2021, Bol d'Or 2021|

FIM EWC2021年シーズンの最初の2レースを終え、スーパーストッククラスでは、6月のルマンを制したNational Motosと、7月のエストリル12時間レースで優勝したBMRT 3D Maxxess Neversの2チームが僅差で首位を争っている。

カワサキのプライベートチーム、BMRT 3D Maxxess Neversは、今シーズン、厳しいスタートを切った。不運は、ルマン24時間レースの事前練習走行でのクラッシュと火災によるバイクの焼失から始まった。フランスのマニクール・サーキットに近いヌヴェールに本拠地を置くこのチームは、そんな困難を乗り越え、ルマン24時間レースのスターティング・グリッドに並んだ。そして、2度のクラッシュにより遅れを取ったものの、なんとか、スーパーストッククラス2位表彰台を獲得した。

エストリル12時間レースでは、スーパーストッククラスのポールポジションからスタート。レース開始から8時間経過後のトップに与えられるポイントと優勝ポイントの合計50ポイントの満点を獲得したことで、スーパーストック・ワールドカップランキングで、首位のNational Motosと2ポイントの僅差まで詰め寄った。

BMRT 3D Maxxess Neversのロマン・マンジェ監督は、ほぼトラブルなしで乗り切ったポルトガルでのレースをこのように語ってくれた。
「みんなと同じで、オーバーヒートの問題があったよ。終盤にはクラッチの問題も発生したんだ。レース終盤だったから、最後まで持ちこたえることができたけどね。練習走行でも決勝レースでも、特にその予兆はなかったし、クラッシュもなかったんだけど、金曜日の夜にレース用のエンジンを調整し直さなければならなかったんだ。それがその1週間の中での唯一の不安要素だったね。最近のスーパーストッククラスは、レベルがとても高くなっているから、ライダー達は、いつも限界に挑戦しているんだ。我々は、転倒や技術的なトラブルを起こさなければ、最終的には良い結果が得られるということは分かっているんだ。我々には速いライダー達がいるし、ピット作業も速い。我々のピット作業は、スーパーストッククラスの中で、最速チームなんだよ。」

ポルトガルでは、スーパーバイクに参戦しているベルギー人ライダー、ロリス・クレッソン選手が、欠場したアンソニー・ロワゾー選手の代役として、BMRT 3D Maxxess Neversをサポートした。ロリス・クレッソン選手は、耐久レースの価値や感触を高く評価していた。

スーパーストックチームにとってFIM耐久ワールドカップの最終決戦となるボルドールでは、ジョナサン・ハルド選手、ジュリアン・ピロ選手、アンソニー・ロワゾー選手のライダートリオが、いつものようにゼッケンナンバー#24を装着するカワサキマシンのシートに座る予定だ。BMRT 3D Maxxess NeversとNational Motosの差は僅か2ポイント。9月に開催されるボルドールでは、65ポイントが争われる。

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