新シーズン間も無く開幕。舞台は”ボルドール”
FIM EWCの新シ […]
FIM EWCの新シーズンが、9月16〜17日にポール・リカール・サーキットで行われるボル・ドールで開幕する。この開幕戦は、非常に重要な1戦だ。
このボルドールは、2017-2018年シーズンの24時間レースのうちのひとつ。そのため、優勝したチームには60ポイントという大量ポイントが与えられる。また、参戦申請をした75チームから選択された59チームによる最初の戦いということもあり、新規参戦ライダーたちは、特に野望を抱いていることだろう。
81回目となるボルドールは、ハラハラドキドキのレースとなることだろう。8月末にポールリカールで行われたテストでは、新しいライバル関係が現出しそうに思えた。とはいえ、GMT94ヤマハには、多くの注目が集まっている。
昨年の5レース中3勝をマークしタイトルを勝ち取ったGMT94ヤマハは、新シーズンには他のライバルたちとの接近戦を強いられることになるだろう。デビッド・チェカ、ニッコロ・カネパ、マイク・ディ・メグリオのトリオは、タイトルを防衛するためにはまず自分たちとの戦いに打ち勝たねばならない。
ニューマシン
これまで15回のタイトルを獲得してきたスズキ・エンデュランス・レーシング・チームは、ついに新車GSX-R 1000 2017を投入することになる。そのマシンは美しいとも言えるパフォーマンスを発揮していて、ヴィンセント・フィリップ、エティエンヌ・マッソン、そしてグレッグ・ブラックの3人のライダーにその活躍が委ねられることになる。彼らも、間違いなく今季のタイトルを争う主要チームのひとつとなるだろう。
GMT94ヤマハは、昨シーズンのようにYARTヤマハとも激しいバトルをすることになるだろう。ヤマハ本社がバックアップするYARTはブロック・パークス、マルヴィン・フリッツ、野左根航汰のラインアップとなり、R1を走らせる。
F.C.C. TSRホンダは、その野望を隠さない。2016-2017年シーズンを4位で終えたチームは、タイトル獲得を目指しフル参戦する。このF.C.C.は、ジョシュ・フック、アラン・テッカー、フレディ・フォーライのラインアップである。
新ライダーの登場
ホンダ・エンデュランス・レーシングは、ラインアップを変更。耐久レースのスペシャリストであるグレゴリー・ルブランは、セバスチャン・ジムバート及びMotoGPやMoto2への参戦経験もあるヨニー・フェルナンデスとタッグを組む。
またスイスのボリガー・チーム・スイスもラインアップを変更。ローマン・スタム、デビッド・ペレット、ロビン・ムルハウザーが走る。さらに昨シーズンランキング6位に終わったマコ・レーシングは、グレッグ・ジュノッド、アンソニー・ドス・サントス、ルイ・ブールの3人でボルドームに挑む。
ただ勝つために
チームSRCカワサキとチーム・テクマスBMWは、ボルドールとル・マンの24時間レース2戦しか参加しないが、勝利を目指した戦いを挑むはずだ。
チームSRCカワサキは、マシュー・ジンズ、ランディ・デ・プニエット、ファビアン・フォーレのラインアップ。チーム・テクマス(BMW)はケニー・フォーライ、ジュリアン・ダ・コスタ、カミール・ヘデリンらと共に先頭争いをすることを期待している。
2017-2018年のFIM EWC開幕戦、第81回ボルドールの公式テストは、9月14日(木)の午前9時30分(現地時間)にスタートする。