最終戦モストへ向けた調整
10月6日の午後、10月9日(土)に2021年FIM EWCシーズンの最終戦が開催されるチェコ共和国のモスト・サーキットで初テスト走行が行われた。モスト6時間レースに参加するほとんどのチームが、この難関なサーキットを走るのは初めてであった。
しかし、大半のライダーが今回のテスト走行で、今後FIM世界耐久選手権の新たな戦いの舞台となるこのコースに慣れ親しむことができたようだ。YART-Yamaha Official EWC TeamやBMW Motorrad World Endurance Teamのように、最近モストを走る機会を得たチームもあるが、ランキング上位のチームを含め、この4,212mのコースを走るのは初めてのことだった。しかし、Yoshimura SERT Motul、VRD Igol Experiences、F.C.C. TSR Honda France、Webike SRC Kawasaki France Trickstarは、すでに、この初サーキットで1分35秒台の好タイムをレコードしている。10月7日の朝に行われる第1回目公式フリー走行で正式なラップタイムが公表されるだろう。公式予選は、7日の午後に行われる。
予選では、いくつかのサプライズがあるかもしれない。YART-Yamaha Official EWC Team、特にチェコ人ライダー、カレル・ハニカ選手や、BMW Motorrad World Endurance Team、Yoshimura SERT Motulが上位に食い込んでくる展開が予想される。しかし、Moto Ainも、ランディ・ド・プニエ選手、ロリス・バズ選手、コランタン・ペロラーリ選手の新トリオで、上位陣に絡んでくるかもしれない。
その他、いくつかのチームでライダーラインナップの変更が確認されている。BMW Motorrad World Endurance Teamでは、ボルドール24時間レースでのテスト中に負傷したハビエル・フォーレス選手に代わり、ケニー・フォレイ選手が参戦する。Tati Team Beringer Racingは、再びアラン・テッカー選手を欠くことになり、カワサキマシンには、セバスチャン・スエット選手、バレンティン・スエット選手、エンツォ・ブーロム選手の3人が乗ることとなった。
Team 18 Sapeurs-Pompiers CMS Motostoreのバスティアン・マッケルズ選手も、まだリハビリ中だ。オーストリア人ライダーのフィリップ・シュタインマイヤー選手は、ヒューゴ・クレア選手とヨハン・ニゴン選手と組んで、ヤマハマシン#18のシートに座る。一方、スロバキアチームのMaco Racing Teamは、第3ライダーを起用せず、オーストラリア人ライダーのアンソニー・ウエスト選手とチェコ人ライダーのオンドジェイ・イェジェク選手の2人体制で参戦することとなった。