最速の場所:WOJCIK RACING TEAM、EWC成功のための戦略を発表

2023-03-30T05:44:36+02:002023年3月1日|2023|

Wójcik Racing Teamは、FIM世界耐久選手権での快進撃を続けるため、今シーズンの戦略を打ち出した。

EWCで数々の表彰台を獲得してきたポーランドチームは、フォーミュラEWCクラスを走るヤマハマシン #77に、クリストファー・バーグマン選手、マチュー・ギネス選手、シェリダン・モライス選手、イサック・ビニャーレス選手らを起用し、スーパーストッククラスのヤマハマシン #777には、カミル・クレミエン選手がチームに復帰し、既存のライダートリオ、ケビン・マンフレディ選手、マレク・シュコペック選手、ダニー・ウェッブ選手と共にシリーズを戦うことになった。

しかし、各クラスには、3名のライダーのみ出場可能なため、Wójcik Racing Team(オーナー:グジェゴジュ・ヴイチック氏、運営:スワヴォミル・クブズディル監督)は、練習走行終了後に各ライダーの状態を見て、ライダーを選考する予定である。

マンフレディ選手のEWCでの活躍に期待
ケビン・マンフレディ選手(28歳)は、FIM世界耐久選手権のフォーミュラEWCクラスへの「できるだけ早い」昇格を視野に入れつつ、FIM耐久ワールドカップ2023年シーズンのタイトル獲得に向けた準備を進めている。2022年に、ヤマハマシン#777でスーパーストッククラスのポールポジションを2回獲得したマンフレディ選手は、その好調だった予選成績を2023年のEWCレースでも続けたいと考えているようだ。

「2022年シーズンでの結果から言うと、僕たちは多くの素晴らしい結果を残したけれど、不運もあって、満足できる結果だったとは言えないんだ。だけど、1年を通して、とても速かったし、唯一無二のチームを作ることができたとは思っているよ。」とマンフレディ選手は語る。「最終戦のボルドールは、おそらくFIM EWCワールドカップ史上、最高のレースだったと思うよ(ただし、終盤のマシントラブルで表彰台を逃した)。次のシーズンでは、できるだけ早く勝って、EWCクラスに進みたいと思っているよ。チーム全員の情熱、決意、取り組みにはとても感心させられんだ。」

スウェーデン人ライダーのバーグマン選手がEWCに復帰
クリストファー・バーグマン選手は、2023年シリーズに復帰することがポーランドチームのWójcik Racing Teamから発表され、再びFIM世界耐久選手権ライダーとなることが決定した。スウェーデン人ライダーのクリストファー・バーグマン選手は、2019年にWójcik Racing Teamに加入し、その年のボルドール24時間レースで2位、2020年にはエストリル12時間レースで3位を獲得している。33歳の彼は、2019年にWójcik Racing Teamからポーランド・スーパーバイク選手権にも参戦し、3位を獲得。また、2020年と2021年の2シーズンをFIMスーパースポーツ世界選手権で過ごした。2022年では、主な時間を足の怪我からの回復に費やしたが、それでも彼は、ポーランドスーパーバイク選手権で4回の優勝を果たし、最終ランキングで3位を獲得。トーア・ポズナンではラップレコードを更新した。

「昨年は、足の怪我の回復に集中していたんだけど、できるトレーニングは続けていたよ。良いペースでレースもこなすこともできたしね。」とバーグマン選手は語る。「復帰の準備はできているし、レースも本当に恋しかった。ここ数年、Wójcik Racing Teamでレースをしているけど、本当に家族のような雰囲気が好きなんだ。それに、怪我の治療中にしてもらったチームからのすべてのサポートに感謝しているよ。僕たちの目標はいつも勝利のために戦うことだからね。ただ、それがいつも可能とは限らないから、高い目標を持つことが必要なんだ。」

ウェッブ選手、EWCでの幸運を願う
ダニー・ウェッブ選手は、FIMエンデュランス・ワールドカップ2023年シーズンで運が味方することを期待している。イギリス人ライダーのダニー・ウェッブ選手(31歳)は、2年連続でWójcik Racing Team Superstockのライダーに選ばれた。「2回のポールポジションスタートで、僕たちは、とても速くて、大きなポテンシャルを持っているチームであるということを証明できた。」とダニー・ウェッブ選手は語った。「同時に(チーム内で)一緒に素晴らしい雰囲気を作り上げることができた。『勝つ』という目標は同じだからね。Wójcikとの関係を続けることができて、本当にうれしいんだ。昨シーズンはいいシーズンだったよ。ただ、少し運も必要だったと思う。」

WOJCIK RACING TEAM、EWCでさらなるモライス・マジックを期待
ヤマハマシン#77を駆るWójcik Racing Teamは、南アフリカ出身のライダー、シェリダン・モライス選手が引き続き、メンバーとしてFIM世界耐久選手権2023年シーズンに参加することを発表した。シェリダン・モライス選手(37)は、2020年にWójcikチームに加入し、9月に開催されたEWC2022年シーズン最終戦のボルドール24時間レースで2位となった時の立役者である。

「2022年シーズンは大変だったけど、チームとしては良い結果を残すことができたから満足しているよ。」と、ヨハネスブルグ出身のシェリダン・モライス選手は語る。「ボルドールでは表彰台に立つことができたけど、それだけではなく、より強いチームとして、他のチームに警戒されるような存在になれたと思うよ。僕にとって、表彰台に上ったことと同じくらい重要だと思っていることがあるんだ。それはチーム参加当初から感じる家族のような雰囲気なんだよ。Wójcik Racing Teamでは、みんなが100%の情熱で動いていて、貪欲で意欲満々なんだ。2023年シーズンでは、表彰台の一番高いところに立ちたい。総合順位でも上位に食い込みたいね。」

クレミエン選手、EWC成功のためにポールポジション獲得を狙う
FIM世界耐久選手権2023年シーズン、経験を積んだカミル・クレミエン選手は、さらに素晴らしいライダーになった姿を披露してくれるだろう。2018-19年シーズン、Wójcik Racing TeamからEWCに参戦した才能あふれるポーランド人ライダーのカミル・クレミエン選手(23歳)は、オッシャースレーベン8時間レースでスーパーストッククラスの表彰台を獲得している。2022年にドイツIDMシリーズで素晴らしい活躍を見せた彼は、ヤマハマシンを駆るグジェゴジュ・ヴイチック選手のチームに合流し、EWCに復帰を果たす予定だ。

「前から長距離レースに戻りたいと思っていたんだ。EWCが恋しかったよ。」とカミル・クレミエン選手は語る。「(2022年には)多くことを学んで、ライダーとして成長することができた。だから次のシーズンでは、以前よりもさらに良い結果を目指して戦うことができると確信しているよ。」「FIM EWCとIDMの両方で表彰台を狙えるチームと契約したかったから、Wójcik Racing Teamに戻れてとてもうれしいよ。僕がEWCで唯一、表彰台を獲得したのもこのチームだったし、これからはさらに上をめざして一緒に戦っていきたいと思う。」

グジェゴジュ・ヴイチック氏はこう語る。「我々はカミルの復帰を喜んでいるんだ。だって、彼はポーランドでもヨーロッパで最も速いライバルの一人だったし、我々のチームでもEWCの表彰台に立って、ポーランド選手権にも参戦していたからね。我々は、お互いをよく知っているし、理解しているから、今シーズンもいい結果を得られると信じているんだ。表彰台を狙うだけではなく、優勝や選手権タイトルを争うためのすべてが揃ったと思っているよ。」

ビニャーレス選手、EWCでの勝利を目指す
Wójcik Racing Teamは、イサック・ビニャーレス選手と契約し、FIM世界耐久選手権に向け、新たな「ワールドクラス」ライダーを自身のライダーラインアップに加えることになった。MotoGPレーサー、マーベリック・ビニャーレスのいとこであるカタルーニャ生まれのイサック・ビニャーレス選手は、フォーミュラEWCに参戦するこのポーランドチームのマシン#77のシートに、フランス人ライダーのマチュー・ギネス選手と南アフリカ人ライダーのシェリダン・モライス選手とともに座る。過去には、Moto3で4度の表彰台を、FIM世界スーパースポーツ選手権でも、5度の表彰台を獲得したイサック・ビニャーレス選手は、2018年の鈴鹿8耐でEWCデビューを果たしている。

スワヴォミル・クブズディール監督は、次のように述べている。「Wójcik Racing Teamにもう一人、イサックという世界的なライダーが加わった。我々は、彼が世界選手権で戦う姿を何年も見てきたから、彼のことをよく知っているんだ。彼は、我々が2020年から参戦したスーパースポーツ世界選手権のトップライダーで、それ以来、彼とFIM EWCで共に戦ってみたいと思っていたんだ。私は、イサックをカルタヘナに誘って、我々のチームに会い、バイクを試乗してもらったんだ。その時その場で2023年の契約しようという話になったんだよ。初めから話はとてもスムーズに進んだんだ。我々は、FIM EWCでトップ争いをしたいという同じ目標を持っているんだ。」

Wójcik Racing Teamは、昨年9月のボルドール24時間レースで2位を獲得し、FIM世界耐久選手権チーム最終順位でも5位を確保し、EWC2022年シーズンを終えた。「Wójcik Racing Teamに加入できて、本当にうれしいよ。」とイサック・ビニャーレス選手は語る。「とても良いチームだし、一緒に多くのことを成し遂げることができると思っているんだ。耐久レースでは、とても重要なチームの『家族のような雰囲気』も気に入っているよ。最初の2日間のテストを終えて、僕らには良いマシンがあり、それをさらに良くする方法もわかっている。耐久レースでは何が起こるか分からないから、目標を語るのは難しいんだけど、全力を尽くして上位を目指したいと思っているよ。」

Wójcikの長年のエース、スコペックが速さと安定感を見せる
Wójcik Racing Teamの大黒柱であるマレク・シュコペック選手は、当初からラインナップに加わっていたスーパーストッククラスでの攻撃の一部を形成することになります。「2016年以来、僕たちは一貫してベストに挑戦してきたんだ。」とマレク・シュコペック選手(37歳)は語る。「FIM EWC世界選手権2022年シーズンでは、7番目と5番目のシーズンでした。表彰台に上がったり、ポールポジションからスタートしたり、何度もその潜在能力を発揮してきたんだ。20232年シーズンでは。次のステップに進むために、スーパーストッククラスで常時、表彰台を狙うという気持ちで挑みたい。」

グジェゴジュ・ヴイチック氏は、次のように語った。「マレクは、我々のレースへの挑戦が始まった当初から、一緒だったからね。我々にとって、互いへの信頼は、サーキットでの結果と同じくらい重要なんだ。だから、我々の関係が続くことは当たり前のことなんだ。コース上での努力と活躍、それと、コーチとしても若い才能の育成に尽力してきたことで、マレクは今、ポーランドモータースポーツ界で、真の伝説になっているんだ。」

元EWCチャンピオンのギネス選手、再び栄冠を目指す
マチュー・ギネス選手は、Wójcik Racing Teamと再契約し、FIM世界耐久選手権2023年シーズンで再び活躍するための準備をしている。2014年にEWCタイトルを獲得したGMT94チームのライダーであったマチュー・ギネス選手は、2022年9月に開催されたボルドール24時間レース第100回記念大会でダン・リンフット選手、シェリダン・モライス選手と共にWójcik Racing Teamから参戦し、チームの2位獲得に貢献した。マチュー・ギネス選手はこう語ってくれた。「2022年シーズンは、ボルドールでの表彰台を頂点に、感動的なシーズンだったよ。Wójcik Racing Teamは、すべてにおいて最高レベルの仕事とサポートをしてくれたんだ。2023年シーズンではプライベートチームのトップとして、できるだけたくさんの表彰台を獲得して、世界選手権のトップ3を目指したいと思っているよ。」

Wójcik Racing Teamは、EWCニューシーズンに向け、スペインでテストプログラムを進めてきた。EWC2023年シーズン開幕戦となるルマン24時間レースは、4月13日~16日に開催される。