オッシャースレーベンは激戦の予感

2019-05-28T17:43:45+02:002019年5月28日|2018-2019, 8 Hours of Oschersleben 2019|

オッシャースレーベン8時間は、FIM EWCの中でも流れに大きく影響するラウンド。世界タイトル獲得のチャンスを握る数々のチームが、フィナーレとなる鈴鹿8時間を前に2018−2019シーズンの最終2戦目の舞台となるドイツに参戦してくる。スーパーストックワールドカップはオッシャースレーベン8時間が最終戦となり、ここでタイトルウィナーが決定する。

スズキ・エンデューランス・レーシング・チームは、チーム SRC カワサキ・フランスに10ポイント差をつけての選手権首位でドイツを迎える。この2つのワークスチームによる激戦は、オッシャースレーベン8時間の注目の一つ。その他のコンテンダーも僅差で続いている。ドイツでは、ウィナーに30ポイント、さらにスターティンググリッドの上位5チームにも追加ポイントが与えられる。

Wepol Racing:果敢に挑むプライベーター

気合いを入れているプライベーターチーム、Wepol Racingは要注目だ。シーズン開幕以降、「最も残念」とするリザルトはスロバキアリンク8時間とル・マン24時間での4位。ポディウムフィニッシュも視野に入れるドイツ拠点のチームマネージャーのリコ・ペンコファー率いるヤマハ勢は、シェリダン・モライス、ダニエル・ウェッブ、ミハエル・ラバティがライダーを務める。スズキ・エンデューランス・レーシング・チームとはわずかに14ポイント差だ。

Wepol Racingの後には、YARTヤマハとF.C.C. TSR ホンダ・フランスがスタンディングスで続いている。オーストリアのYARTと日本のF.C.C. TSR(現チャンピオン)は、スロバキアでは優勝、3位と調子を取り戻しているが、それでも選手権首位との差はまだそれぞれ26ポイント、34ポイントと開いている。オッシャースレーベン8時間では全力を尽くすことは間違いない。それは、選手権6位、7位につけるホンダ・エンデューランス・レーシングとボリガー・チーム・スイスも同様だ。その他、注目のチームには、スロバキアで5位フィニッシュと台風の目となったVRD イゴール・ピエール・エクスペリエンスだ。

ERC-BMW モトラッド・エンデューランスは、流れを取り戻したいところ。今シーズンはここまでの3戦全てでリタイアを余儀なくされているこのドイツのチームは、母国戦では全てを尽くすと決意を固めている。同チームは、昨年のオッシャースレーベンは4位でフィニッシュしている。

緊張が張り詰めるスーパーストックは最終戦

スロバキアでスリリングなバトルが展開されたスーパーストック部門は、最終戦となるドイツは特に激しい戦いが繰り広げられる。現在、FIMスーパーストックワールドカップで首位に立つのはGERT56 by GS Yuasaだが、ライバル達もしっかり後に続いており、ジュニアチームLMS スズキ、BMRT 3Dマッキオ・レーシング、モト・アインの3チームが首位と11ポイント差の同率で並んでいる。スロバキアではスーパーストック部門3位でフィニッシュしているチーム 33 コヨーテ・ルイ・モトも、世界カップタイトルを目指して行く。

オッシャースレーベンでの最初の公式テストは、6月6日木曜日の夜、ナイトセッションで行われ、6月7日金曜日にはフリー走行と最初の予選が行われる。

オッシャースレーベン8時間は、6月9日日曜日、午後1時(中央ヨーロッパ時間)にスタートを迎える。

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