異例となった第43回ルマン24時間レースまであと1週間
ルマンのブガッティ・サーキットで行われる2020年のルマン24時間レースは、8月29日(土)正午(中央ヨーロッパ夏時間、以下CEST)にスターティングフラッグが振られる予定だ。新型コロナウィルスによる世界的な健康危機でかつてない混乱に陥っている2019-2020年FIM世界耐久選手権の第3戦に向けて、無観客開催にもかかわらず、各チームは着々と準備を整えている。
歴史あるルマン24時間レースの中でも、最も異例なかたちで開催されることとなった今回のレースは、8月29日(土)に開催される。新型コロナウィルスの世界的流行により、1978年以来、初めての無観客開催となるが、参加者と主催者スタッフ全員は、厳重な衛生管理を守りながら行われる。
また、スタート時間も、通常の15:00(CEST、日本時間:同日22:00)スタートから初の試みとなる正午12時(CEST、日本時間:同日19:00)スタートに変更となっている。
ボーナスポイントのアップ
ボルドールと鈴鹿8耐が中止となったことで、2020年ルマン24時間レースでは、さらなる大きな賭け引きが行われることになる。シーズンフィナーレは、9月26日にポルトガルで開催されるエストリル12時間レースとなり、フォーミュラとスーパーストックの両クラスのタイトルをかけて争われる。
ルマン24時間レースでは、優勝すると最大65ポイントが与えられ、さらにポールポジションを獲得したチームやレース開始後8時間と12時間の時点でトップに立っているチームにもボーナスポイントが加算される。また、エストリル12時間レースでも、ポールポジション、レース開始後8時間のトップ、優勝のチームには、合計で67.5のボーナスポイントが用意されている。
この結果、8月29日のブガッティ・サーキットでは、さらに激しいバトルが展開されるだろう。暫定チームランキングのトップ2チームであるSuzuki Endurance Racing TeamとBMW Motorrad World Endurance Teamのポイント差は、わずか15ポイントだ。Wójcik Racing TeamとYART Yamahaがそれぞれ31ポイント、36ポイント差でそのあとを追従している。48ポイント差で上位チームを追いかけるVRD Igol Pierret Experiencesも、高い志とともに戦いに挑む。シーズン序盤にアクシデントに巻き込まれたファクトリーチームのWebike SRC Kawasaki France Trickstarは49ポイント差、F.C.C. TSR Honda Franceは54ポイント差だ。一方、Team ERC Enduranceは、67ポイント差からドゥカティ・パニガーレでトップを狙う。
すべての熱いバトルはスクリーンから
耐久レースファンは、フランスのユーロスポーツ2と世界中のチャンネルで全レースの模様をライブ中継で見ることができる。L’Equipe(フランス)、Hulu/日本テレビ(日本)、Astro(マレーシア)、Motortrend(アメリカ)、Sky NZ(ニュージーランド)でもレースを同時生中継する。
また、ユーロスポーツ・イベントでは、テレビ視聴者に今年のレースを存分に体験してもらうための追加企画も予定している。
詳細は、また連絡します。乞うご期待!