鈴鹿、テスト最終日は雨に
鈴鹿8耐のテスト、最終日となる3日目はウェットの中で行われた。しかし、この雨にもレッドブル・ホンダの勢いが削がれることはなく、この日も最速タイムをマークした。
テストはここまでの2日間、ドライ走行となっていたが、高橋巧とステファン・ブラドルは鈴鹿が雨に見舞われてもタイム表のトップを陣取った。スターティンググリッドでは、FIMスーパーバイク選手権の米国戦でラグナセカにいるためにテストに参加することができなかった清成龍一が2人とともに並ぶ。
この日本のチームは、3日間のテストで大いに注目を集め、デイ1から2:05.939の最速タイムでライバルたちを感心させた。
鈴鹿8耐ではこの4年間連覇を飾っているヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームは、同じくラグナセカにいるアレックス・ロウズとマイケル・ファン・デル・マークが不在の中、中須賀克行、野左根航汰が2:06.213をマーク。このヤマハのチームに僅差で迫ったのは、同じく気合いを入れている強豪、Musashi RT Harc-Pro Honda (水野涼、チャビ・フォレス、ドミニク・エガーター)だった。
F.C.C. TSR ホンダ・フランスはポディウムを狙う
F.C.C. TSR ホンダ・フランスは、ウェットでもドライでも、大いなる野心を隠さなかった。ジョシュ・フック、フレディ・フォレイ、マイク・ディ・メグリオのミッションは、FIM EWCタイトル防衛のためにポディウムフィニッシュを飾ることだ。この#1 ホンダは、日本のテスト中は、ヨシムラスズキMOTULレーシング、YARTヤマハを凌ぐ速さを見せた。
同じく2019-2020 FIM EWCタイトルを狙うスズキ・エンデューランス・レーシング・チームも、鈴鹿8耐グランドフィナーレで世界チャンピオンの座に就くために、このテストでプリペアを進めた。
カワサキの力量は未知数
このテストでは、鍵となる2チームが参加していなかった。カワサキの新しいファクトリーチーム、カワサキ・レーシング・チームは、ジョナサン・レイ、レオン・ハスラム、トプラック・ラズガットリという、現在ラグナセカでレースが行われている世界スーパーバイクではトップにつけるレーサーを揃えた布陣で、日本で勝利を目指して戦う。
同じく、選手権スタンディングスではスズキ・エンデューランス・レーシング・チームに対しわずか5ポイント差で首位に立っているチーム SRC カワサキ・フランス(ジェレミー・グアルノーニ、デビッド・シェカ、エルワン・ニゴン)も、7月24日の鈴鹿への登場が待たれる。
鈴鹿8耐テスト トップ6
レッドブル・ホンダ – 2:05.939
ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム – 2:06.213
Musashi RT Harc-Pro Honda – 2:06.276
F.C.C. TSR ホンダ・フランス – 2:06.789
Yoshimura Suzuki Motul Racing – 2:07.495
YART ヤマハ – 2:07.709
…
スズキ・エンデューランス・レーシング・チーム – 2:08.607