鈴鹿8時間耐久レース、注目チームのラインアップ
今月末に行われる、鈴 […]
今月末に行われる、鈴鹿8時間耐久レース。この一大イベントに向け、様々な準備が整い、そのボルテージは上がってきている。
鈴鹿8時間耐久レースは、FIM EWCの最終戦である。しかしこのレースは一味違う。普段はMotoGPやMoto2、FIMスーパーバイクや英国スーパーバイクに参戦するライダーたちが一堂に会し、FIM EWCのトップランナーと共に、優勝争いを繰り広げるのだ。
優勝の最有力候補と目されるのは、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームであろう。同チームは昨年まで鈴鹿8耐を2連覇しており、今年3連覇をかけて挑む。ライダーは、全日本スーパーバイク王者の中須賀克行とWSBKのアレックス・ロウズ、そしてロウズのWSBKでのチームメイトであるミハエル・ヴァン・デル・マークという超強力なラインアップである。ブリヂストンのパートナーチームであるという点も強みだろう。
ヤマハは、FIM EWCのタイトルを争うGMT94ヤマハ(デビッド・チェカ/ニッコロ・カネパ/マイク・ディ・メグリオ)とYARTヤマハ・オフィシャル・EWCチーム(ブロッコ・パークス/マーヴィン・フリッツ/野左根航汰)も出走させる。この2チームは、鈴鹿8耐のゴールと共に決まる、今季のFIM EWCチャンピオンの座を狙う。
ジャック・ミラーや中上が揃う、ホンダの豪華ラインアップ
2連敗中のホンダは、鈴鹿8耐の栄誉を奪還すべく、真の最強チームを形成した。その筆頭は、2010年、2013年、2014年に鈴鹿8耐を制した、MuSASHi RT HARC-PRO.Hondaである。同チームのラインアップも強力で、これまで鈴鹿8耐3勝の実績がある高橋巧に、Moto2ライダーの中上貴晶、そしてMotoGPライダーのジャック・ミラーが加わった。
F.C.C.TSRホンダも虎視眈々と勝利を狙っている。FIM EWCにフル参戦している同チームは、ステファン・ブラドルとドミニク・エガーターを走らせる。ブラドルはMotoGPで5シーズンを過ごし、2011年にはMoto2でチャンピオンに輝いた実績。エガーターも2014年と2015年に、鈴鹿8耐で表彰台登壇を果たしている。また3人目のライダーとして、2014年の鈴鹿8時間耐久で表彰台に上がったランディ・ド・プニエントが起用されることになりそうだ。
ホンダはまた、鈴鹿8時間耐久4勝の伊藤真一、F.C.C.TSRホンダに普段から乗っているグレッグ・ブラック、そして2015年鈴鹿8時間耐久で準優勝したオーストラリアライダーのジョッシュ・フックからなるチームSuPドリームホンダ#79にも期待している。
そのほかにも、ホンダ勢には有力チームがひしめいており、どのチームが優勝を手にしても、決しておかしくはない。
トップ奪還を目指すスズキ
2007年と2009年勝者で、昨年3位のヨシムラ・スズキMOTULレーシングも、2017年の勝利を目指す。ラインアップは津田拓也、シルヴァイン・グイントーリ、ジョシュ・ブルックスの3人。彼らがGSX-R2017を駆り、トップチェッカーを目指す。
SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMは、GSX-R1000 2016を使用。ヴィンセント・フィリップとエティエンヌ・マッソンとで16回目の世界タイトルで戦うチャンスをGSX-Rに与える。スズキは第3ライダーを後ほど公表する予定だ。
MotoMapSUPPLY FutureAccess(今野由寛、ジョシュ・ウォーターズ、青木宣篤)もGSX-R1000で参戦予定となっている
カワサキの反撃
Kawasaki Team GREENは、渡辺一馬、レオン・ハスラム、アズラン・シャー・ビン・カマルザマンとで2017年のレースを戦う。FIM EWCにフル参戦しているEVA RT初号機 WEBIKE TRICKSTARは、フロントランナーとなる機会を常に伺うニゴン・エルワン、井筒仁康、グレゴリー・ルブランとでチームを編成している。また、チームJP, DFR & RS-ITOHは、新庄雅浩、マーク・アッチソン、世界スーパースポーツライダーの渡辺一樹で参戦。BOLLIGER TEAM SWITZERLANDも、カワサキのマシンでレースを戦う。
また、BMWモトラッド39も、注目しておきたいチームのひとつだ。
2016-2017 FIM EWCファイナルラウンド、40周年記念大会となる鈴鹿8時間耐久レースはは、7月30日(日)に鈴鹿サーキットで行われることになっている。