鈴鹿8耐まで、あと25日

2019-07-04T09:52:11+02:002019年7月3日|2018-2019, Suzuka 8 Hours 2019|

鈴鹿8耐グランドフィナーレが25日後に迫る中、チーム陣はプリペアとラインナップの最終調整に入っている。暫定のエントリーリストでは、7月28日日曜日、日本で行われる第42回大会を67台がスタートする。

ここのところのレースやテストセッションからは、各チームが鈴鹿8耐に向けて気合いを高めている様子がうかがえる。1993年に鈴鹿での唯一の勝利を挙げているカワサキは、ファクトリーのKRTチームで復帰。ナンバー10、11は、世界タイトルホルダーのチームSRCカワサキ・フランスが保持している。カワサキ・レーシング・チームは、完全集中でコンペティティブな体制を築いているようだ。3人のライダー、ジョナサン・レイ、レオン・ハスラム、トプラック・ラズガットリオグルは先日、ミサノで開催されたFIMスーパーバイク選手権のレース2でポディウムを独占したばかりだ。

28度目の優勝を目指すホンダ
ホンダは、鈴鹿8耐でこれまでに27勝と最多勝利記録を誇る。ホンダHRCは、昨年このコースに復帰してヤマハの連勝記録阻止に挑んでおり、鈴鹿で再び表彰台の頂点に上がるために、これまでにないほど気合いを見せている。レッドブル・ホンダは、6月下旬に鈴鹿で行われたマニュファクチャラーズテストで圧倒的な強さを見せた。高橋巧が2:06.117と、ジョナサン・レイが2018年の予選でマークしたラップレコードの 2:05.168にも迫るタイムを叩き出したのだ。ホンダ#33で高橋のチームメイトとなるのは、清成龍一、ステアファン・ブラドル。同じくホンダの強豪勢、Musashi RT Harc-Pro Hondaは、日本の水野涼、スペインのBSBライダー、チェビー・フォレスのチームメイトとして、スイスのドミニク・エガーターを起用することが決まっている。

ヤマハの体制は未確定
マシンが好調のヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームは、ライダーズラインナップに2017年、2018年で優勝を飾ったトリオ、中須賀克行、マイケル・ファン・デル・マーク、アレックス・ロウズの布陣を発表しているが、問題が発生している。マイケル・ファン・デル・マークが、2週間前にミサノで行われた世界スーパーバイクのレースで手首を負傷したのだ。チームは、ヤマハが初めて鈴鹿にワークス参戦した1985年当時の歴史的な資生堂Tech 21のカラーリングで参戦する事を発表しているが、ファン・デル・マークが参戦できるかどうかは、まだ確定していない。ヤマハは、鈴鹿ではこれまでに8勝を挙げており、2015年からは4連覇中だ。

スズキは、鈴鹿8耐では優勝を5回マークしており、最後の優勝は2009年。ヨシムラスズキMOTULレーシングが、マシンのバックアップと、シルバン・ギュントーリ、加賀山就臣、渡辺一樹の布陣による参戦を請け負う。

7月9-11日に行われる鈴鹿での公式テストでは、日本のファクトリーチームの強豪がこぞって参加することが見込まれていることから、さらに戦況の手がかりをつかむことができそうだ。

2019年鈴鹿8耐‐暫定エントリーリスト