BMW 、ルマンの表彰台は石に阻まれる

2022-04-22T06:56:46+02:002022年4月21日|2022|

BMW Motorrad World Endurance TeamのM1000RR #37のラジエーターに、約2cmの石が260km/hで直撃し、FIM世界耐久選手権2022年シーズンでの最初の表彰台獲得チャンスを奪ったことが明らかになった。

昨年2021年10月にアウトドロム・モストで行われた2021年EWCシーズンのチャンピオン決定戦で優勝したBMW Motorrad World Endurance Teamは、ルマン24時間レースでのさらなる成功に大きな期待を寄せていました。しかし、昼夜を通して行われたこの壮大なレースが開始されて約4分の1のところで、その望みは無残にも打ち砕かれてしまった。

4番手からスタートしたジェレミー・ガルノニ選手、マーカス・ライターバーガー選手、イルヤ・ミハルチク選手のトリオは、ルマン24時間レースでの表彰台獲得を目指していたが、石がラジエーターに直撃・貫通し、オーバーヒートを起こしたため、エンジンが破損し、開始4時間半を超えることなくレースをリタイヤした。

BMW Motorrad Motorsportの責任者、マーク・ボンガース氏は、「もちろん、この早期のリタイアは、我々にとって受け入れがたいものだった。」と語った「全体的なイメージとして、マシンは速く、レースペースも適切で、耐久レースでとても重要な燃料消費量もとても効率的だったんだ。ライダーも素晴らしいパフォーマンスを見せていてくれたし、ピットでのチームの仕事も完璧だった。石がラジエーターに当たって、連鎖反応を起こし、37号車のレースが終わってしまうという極めて不運な事態となった。しかし、それは起こり得ることなんだよ。今は、ルマンで学んだことをもとにして、多くのプラス面を積み重ねていかなければならないんだ。」

BMW Motorrad World Endurance Teamのヴェルナー・デーメン監督はこう付け加えた。「ラジエーターに大きな石がヒットするまでは、レースはうまくいっていたんだよ。水が垂れ流しになってしまって、油温が上がり、エンジンが壊れてしまった。あのような形でレースが終わってしまったことは、我々全員にとっても、とても残念なことだった。ライダーも、チームも、メカニックも、みんなこの冬に一生懸命にマシンを準備してきたんだ。準備は万全だっただけに、このような事態は誰も予想していなかったんだよ。ラジエーターの前には大きなプロテクターがあるけど、石はサイズは2cm以上あったからね。260km/hでラジエーターに当たったら、ガードしていても何の役にも立たないね。このなことが起こるとは、非常に残念だけど、我々はあきらめないよ。」

ベルギーを拠点とするBMW Motorrad World Endurance Teamは、6月2-5日に開催されるホームグランドとなるスパ24時間EWCレースに登場する。