BMW EWCチーム、ヒーローからゼロに一転

2022-08-16T10:34:45+02:002022年8月15日|2022|

先日行われた”コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会において、BMW Motorrad World Endurance Teamはレース途中でリタイアし、前スパ24時間EWCレースのヒーローチームからゼロ(ポイント)チームへとその状況は一転した。

6月にBMWチームの地元で開催されたスパ24時間EWCレースで見事優勝を果たし、EWCでのさらなる高みを目指して来日したベルギーチーム。しかし、レース半分の4時間が経過した時点で、マーカス・ライターバーガー選手、イルヤ・ミハルチク選手、ジェレミー・ガルノニ選手が乗るBMW M1000RRに、エンジンの冷却トラブルが発生し、イルヤ選手は、マシンをピットに戻したが、レースの継続が不可能と判断された。

「もちろん、こんな形でレースを終えるのはとても悔しいよ。」とイルヤ選手はコメントする。「いいポジションに着けていたからね。良い成績でフィニッシュすることも可能だったと思うんだ。でも、そのあと、テクニカルトラブルが出てしまったんだ。」でも、こうしてデータを収集できて、次のレースに向けてマシンの改良もできるという点ではよかったと思うよ。また頑張るよ。全般的に考えると、これまでここでテストをしていなかったからね。週末までにはマシンの進展が見られたのは良かったと思うんだ。ダンロップタイヤもいい感じだったしね。常にトップ10圏内で走行できたし、他のタイヤを履いているライダーと同じようなラップタイムで走ることができたよ。こういったことは僕らに自信を与えてくれるんだ。この悔しさをバネにして、次のレースに集中するよ。」

ジェレミー選手はこう付け加えた。「この結果は本当に残念だったよ。だって、レースウイークを通して、チームもライダーもとてもよく頑張っていたし、週末では本当にすべてが完璧だったんだ。それで、決勝レースで、みんなのコントロールが及ばない技術的な問題が発生してしまったからね。次のレースまでにはこの問題を解決して、ボルドールでは優勝争いができるようにしたい。」

BMW Motorrad World Endurance Teamは、FIM世界耐久選手権2022年シーズン第3戦の予選を9位で通過し、一時はトップ7に入るなど健闘を見せた。