EWCの偉大なライダー、ザビエル・シメオン選手が引退を発表

2022-09-13T10:41:56+02:002022年9月8日|2022|

FIM世界耐久選手権ライダーの中で最も速く、最も成功したライダーの一人であるザビエル・シメオン選手は、プロライダーとしてのキャリアにピリオドを打った。

Yoshimura SERT Motulで2021年のEWCタイトルを獲得し、4月のルマン24時間レースでグレッグ・ブラック選手とシルバン・ギュントリー選手のフランス人ライダーと共に優勝を果たしたベルギー人ライダーのザビエル選手は、夏の間に熟考した結果、個人的な理由としてこの決断を下したのだ。

33歳になる彼は、もうプロライダーとしてサーキットでの成功を追い求めることはないが、メテットサーキットを拠点とするベルギーモーターサイクルアカデミー(BMA)のコーチングや、ベルギーMoto2代表のバリー・バルタスら若手有望株のサポートなど、他の活動にも力を注ぐ予定だ。また、数年前にアンドラで立ち上げた小売業も展開する予定だ。

今回の決断について、シメオンは次のように語っている。「私は耐久レースで世界チャンピオンになり、自分のキャリアの頂点を極めた。僕は、自分の情熱を十分に発揮できることがいかにラッキーなことなんだとわかったんだけど、今、僕の目標は別のところにあるんだ。この夏、その目標を達成するには、他の分野でどれだけ多くのことを勉強しなければならないかということを悟ったんだ。そして、それが今なんだということに結論着いたんだ。」

「僕は今、自分の情熱と経験すべてを、ベルギーの若い才能ある人たちに伝えたいと考えているんだ。もちろん、Moto2のバリー・バルタス選手もそうだが、ロレンツ・ルシアーノ選手やベルギー・モーターサイクル・アカデミーASBLの生徒たちのように、まだ技術を磨かなければならない若い人たちのことも考えているんだ。」

どんな時も僕を支えてくれた両親、僕を見出してくれたフランシス・バタ氏、僕を成長させてくれたフレディ・タチェニー氏、いつも僕を信じてくれたパートナーやスポンサー、どんな時も僕を支えてくれた多くのファン、そして私のレースという旅を支えてくれたすべての人々に感謝したい。バイクに別れを告げるわけではないからね。バイクは常に僕の人生の一部だけど、別の形で存在することになる。」

ザビエル選手は、2012年からお世話になっているZELOSとのコラボレーションを継続する。

ZELOSの創設者であるフレディ・タチェニー氏は、次のように説明している。「ザビエル選手とは10年以上前からの関係で、ZELOSの原動力の一つであり、私個人も20年近く彼をサポートしてきた。そのため、一緒に試行錯誤した結果、本人の意思を尊重し、このたびの決断に至った。ZELOSは、ザビエル選手の経験と能力を活かして、当社の多くのモーターサイクル・プロジェクトを前進させ、実現させることができると自負している。」

ザビエル選手の輝かしい経歴を簡単に紹介
2022年:ルマン24時間レース優勝、スパ24時間EWCレース4位
2021:FIM世界耐久選手権優勝
2019年:MotoE 5位
2018:MotoGP 27位
2017:Moto2 23位
2016:Moto2 17位
2015:Moto2 7位
2014:Moto2世界選手権 14位
2013:Moto2世界選手権 12位
2012:Moto2世界選手権21位
2011:Moto2世界選手権 26位
2010:Moto2世界選手権30位
2009:FIMスーパーストック1000カップ チャンピオン
2006:ヨーロッパスーパーストック600チャンピオン