EWC2022での出来事 第6回:スパ・フランコルシャンの雨を味方にしたレイ選手

2023-02-14T07:24:10+01:002023年2月11日|2023|

初開催となったスパ24時間EWCレースで、夜間に大きなトラブルを抱え、見事に復活したF.C.C. TSR Honda FranceとYoshimura SERT Motulは、最後の表彰台を目指し、激しいバトルを繰り広げた。そして、F.C.C. TSR Honda Franceは、Yoshimura SERT Motulを抑え、表彰台を獲得した。

残り3時間を切った時点で、大量のオイルがコース上に撒かれ、その除去のために長い赤旗中断を余儀なくされた。そのため、ジノ・レイ選手は、レース中断前のピットストップにより地元のヒーローであるザビエル・シメオン選手に奪われた3位のポジションを取り戻すために、わずかな周回数しか与えられないことになった。

難しい路面コンディションにもかかわらず、ジノ・レイ選手とザビエル・シメオン選手は、何度もポジションが入れ替わる激しいバトルを繰り広げたが、ジノ・レイ選手がこの戦いに競り勝った。

レース後、ジノ・レイ選手は、次のように語った。「レースの4分の3は、誰もミスをしなかったよね。ペースもとても良くて、テクニカルトラブルが発生するまでは、レースをリードしていたしね。10位から挽回して、表彰台に上れたのは本当に良かったよ。3位に戻るためには、ザビエル・シメオン選手に勝たなければならなかったからね。第1コーナーで彼が小さなミスを犯した後、何とか彼を捕らえて、前に出ることができたんだ。」

レイ選手のF.C.C. TSR Honda Franceのチームメイト、マイク・ディ・メリオ選手は次のように語った。「僕のクラッシュの後、最後のスプリントはジノに任せたかったんだ。彼の方が僕よりハードなブレーキングができることが分かっていたからね。彼の仕事ぶりには感謝しているよ。」 と語った。

ジノ・レイ選手は、昨年8月の”コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会の練習走行中にクラッシュし、頭部に重傷を負い、現在も回復に努めている。ジノ・レイ選手への支援については、こちらをご覧ください。