F.C.C. TSR ホンダ・フランスがドイツで優勝

2019-06-10T00:48:17+02:002019年6月10日|2018-2019, 8 Hours of Oschersleben 2019|

F.C.C. TSR ホンダ・フランスがこの日、チーム SRC カワサキ・フランス(FIM世界耐久選手権のシリーズ首位に浮上)、VRD イゴール・ピエール・エクスペリエンスを抑えて、オッシャースレーベン8時間を制した。4位に入ったモト・アインはスーパーストック部門で優勝し、FIM耐久ワールドカップを獲得した。

ポディウム争いは激戦が始まり、レーススタートから優勝候補4チームが首位を争ったが、オッシャースレーベンのフィニッシュを迎えるまで1時間半というところで大きな展開を見せた。F.C.C. TSRホンダ・フランスと優勝争いをしていたYART ヤマハにエンジントラブルが発生。さらに4位につけていたホンダ・エンデューランス・レーシングがクラッシュを喫したのだ。

2018年のレースウィナーであるF.C.C. TSR ホンダ・フランスは、ジョシュ・フック、フレディ・フォレイ、マイク・ディ・メグリオの布陣で、チーム SRC カワサキ・フランスを抑えて今年もレースを制した、カワサキのジェレミー・グアルノーニ、デビッド・シェカ、エルワン・ニゴンは、ポディウムの2番手に立った。さらにこのカワサキのワークスチームは、暫定スタンディングスでトップに浮上し、鈴鹿で迎えるグランドフィナーレに臨む事になった。

VRD イゴール・ピエール・エクスペリエンス(フローリアン・アルト、フローリアン・マリノ、ザビエル・シメオン)はポディウム3番手と、優勝に値する健闘。このヤマハの支援を受けるチームは、EWC部門での初シーズンで、初のポディウムフィニッシュとなった。

スーパーストック部門トップがポディウム目前に迫る
4位でフィニッシュしたモト・アインも勝利を手にした。ロベルト・ロルフォ、ロビン・ミュルハウザー、ステファン・ヒルは、合計303ラップのうち204ラップでスーパーストック部門をリード。このオッシャースレーベンで、Wojcik Racing Team 2、BMRT 3D マッチオ・レーシングを抑えてスーパーストック部門優勝を飾った。さらに、モト・アインにとって初となるFIM耐久ワールドカップも獲得。このカップを巡っては、GERT56 by GS Yuasaと接戦となった。BMWに乗るこのドイツのチームは、選手権首位でオッシャースレーベンを迎えたが、レースでは燃料切れや電子系トラブルに見舞われ13位に終わった。

このドイツでは、スーパーストック勢が特にコンペティティブな走りを披露した。Team 18 Sapeurs Pompiersは堅実な走りで9位フィニッシュし、見事なファイティングスピリットを見せたチームに贈られるアンソニー・デルヘール EWC スピリット・トロフィーを獲得した。No Limits Motor Teamとチーム 33 コヨーテ・ルイ・モトは、それぞれ11位、12位でフィニッシュと同じく大健闘。ジュニアチーム LMS スズキは、レース序盤ではFIMワールドカップを狙える位置につけていたが、クラッシュにより後退。17位でのフィニッシュとなった。

不運のスズキ勢
ジュニアチーム LMS スズキ同様、スズキ・エンデューランス・レーシング・チームもタフなレースとなり、クラッシュを2回喫して10位フィニッシュとなった。選手権リーダーとしてドイツ戦を迎えたスズキ・エンデューランス・レーシング・チームは、チーム SRC カワサキ・フランスに5ポイント差で鈴鹿を迎える。同じく不運に見舞われた強豪が、ERC-BMW モトラッド・エンデューランス。好スタートを決めていたが、別チームのバイクとの接触により19位でのフィニッシュとなった。

一方で、オッシャースレーベンで見事なパフォーマンスを披露したチームもあった。ファニー・ガストロ BMW モットラッド by マーキュリー・レーシング(カレル・ハニカ、オンドレイ・ジェゼック、ラディスラフ・シェメリック)は、今シーズン自己ベストの5位でフィニッシュ。同じくWebike Tati Team Trick Starも7位フィニッシュを果たした。ジュリアン・エンジョラスとケビン・デニスは、オッシャースレーベンではバスティアン・マッケルスの力を借りて新しいEWC カワサキの威力を存分に発揮した。

2018-2019 FIM EWCの次戦:7月28日 鈴鹿8時間グランドフィナーレ(日本)

2019年オッシャースレーベン8時間−最終順位

FIM EWC 全レース結果とスタンディングス