FIM耐久ワールドカップはモト・アインが獲得
ここ2シーズンでFIM耐久ワールドカップのポディウムに上がってきたモト・アインが、スーパーストック部門のタイトルを獲得した。このフランスのチームは、オッシャースレーベン8時間を4位でフィニッシュしたことで、シリーズ優勝を決めた。
FIM耐久ワールドカップのファイナルは、8時間に渡るプレッシャーの中でドラマの連続となった。モト・アインは、特に激しい戦いとなったワールドカップをかけての戦いのウィナーとして、チェッカーを受けた。このフランスのチームは隙のないレースを展開し、全体を通してトップ10圏内を維持してライバル達を凌いだ。今回のオッシャースレーベンをシリーズリーダーとして迎え優勝候補にも挙がっていたGERT56 by GS Yuasaは、燃料切れを喫して序盤に失速。同じく、タイトルに向けて大きなチャンスを握っていたジュニアチーム LMS スズキはクラッシュを喫した。残り数時間というところでモト・アインのワールドカップ獲得が濃厚となってくると、GERT56 by GS Yuasaが中団から抜け出して追い上げを開始し、優勝を狙ってきた。しかし、レース終盤、上位チームのうち2台がリタイアに追い込まれると、戦況は落ち着きを見せた。レースが終わった時点で、モト・アインとGERT56 by GS Yuasaは、ポイント上では同率に並んだ。この結果、FIM 耐久ワールドカップの行方は、今シーズンのベストフィニッシュの順位を基準に決定。オッシャースレーベン8時間で4位フィニッシュを飾ったことで、モト・アインのカップ獲得が決まった。
フランスのチームは国際色豊かな顔ぶれ
モト・アインは、2016-2017 FIMワールドカップを2位、2018-2019シーズンは3位で終えており、FIM EWC 3シーズン目でタイトル獲得を達成した。チームマネージャー、ピエール・シャピー率いるこのフランスのチームは、インターナショナルなライダーを揃えている。今季は、2003年GP250でシリーズ2位に入ったイタリアのロベルト・ロルフォ、元モト2のライダーでスイス出身のロビン・ミュルハウザー、英国のステファン・ヒルが、モト・アインの#96 ヤマハでスティントを務めた。