FIM EWC、ミシュランの復帰を歓迎

2020-07-15T03:57:38+02:002020年7月10日|2019-2020, 24 Heures Motos 2020|

カムバックを果たしたミシュランは、ディフェンディングチャンピオンのWebike SRC Kawasaki France TrickstarやFIMワールドカップディフェンディングチャンピオンで、現在、スーパーストッククラス暫定首位のMoto AinなどのEWCトップチームにタイヤを供給することになった。ミシュランは、ダンロップ、ブリヂストンとともに今後の勝敗の行方を握る重要な鍵となるだろう。

GMT94がミシュランタイヤを使用して世界チャンピオンを獲得した2014年以降、ミシュランは、FIM EWCから撤退していた。それは、Eurosport EventsがEWCのプロモーターに就任する前の出来事だった。しかし、FIMと新プロモーターとなったEurosport Eventsが共同で取り組んだ結果、近年のチャンピオンシップの成功を受けて、ミシュランは、その決断を再考する形となった。

FIM EWCは、今日、競技内容、テクノロジー、メディアへの取り組みなどあらゆる面で強化され、世界的に拡大の一途を続けている。FIMが実施した「1レースあたりのタイヤ使用本数を削減する」というルール変更は、タイヤメーカー主導によるイノベーションと開発の余地をチャンピオンシップにも与えることとなった。

ミシュランは、FIM EWCのトップチームと提携している。現チャンピオンのWebike SRC Kawasaki France Trickstarは、ミシュランタイヤを使用してルマン24時間レースに参戦することとなった。また、ドゥカティのファクトリーチームであるERC Enduranceにもタイヤを供給する。そして、2018-2019シーズンのFIMスーパーストッククラスの覇者で、現在も同クラスのトップを走るMoto Ainも、ミシュランからのタイヤ供給を受けることとなった。

Eurosport Events責任者、フランソワ・リベイロ氏のコメント
「ミシュランがFIM EWCに戻ってくることを嬉しく思います。今シーズン、ミシュランがチャンピオンシップのトップチームと共同で技術的なテストを行った結果、正式にEWCへ参戦することで合意に達しました。ミシュランが参加することにより、FIM世界耐久選手権は、ダンロップ、ブリヂストン、ミシュランという3大タイヤメーカーがそろい踏みする唯一のロードレース選手権となり、EWCの特徴をより顕著なものにしてくれるでしょう。尚、ダンロップは、EWCダンロップ・インディペンデント・トロフィーのオフィシャルパートナーとして、その関係を継続していきます。」