HRCがEWC鈴鹿8耐優勝、SERTがEWC参戦チームのトップでゴール

2022-08-09T12:08:00+02:002022年8月7日|2022|

多くのドラマや悲劇が繰り広げられたFIM世界耐久選手権2022年シーズン第3戦、”コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会は、長島哲太選手、高橋巧選手、イケル・レクオーナ選手のライダートリオを率いるTeam HRC #33が2位に1周以上の差をつけて圧勝し、幕を閉じた。

レース終盤にドラマがあった。残り一時間を切った時点で、EWCシーズン参戦チーム勢のトップを走るYART – Yamaha Official TeamのYZF-M1 #7がT13でAkeno Speed Yamaha #74(スーパーストッククラス)のマシンに接触し転倒。この転倒により、セーフティーカーを導入したが、マービン・フリッツ選手はエアバリアに潜り込んでしまったヤマハマシンを引っ張り出し、なんとかピットに戻した。

YARTのこのレース後半に起きたトラブルにより、EWCランキングトップでグレッグ・ブラック選手と渡辺一樹選手の2人ライダー体制で挑んだYoshimura SERT Motul #1は、総合3位でゴールし、シリーズポイントを獲得した。

Yoshimura SERTのマシンの前でゴールしたのは、ジョナサン・レイ選手、アレックス・ロウズ選手、レオン・ハスラム選手のライダートリオを要するKawasaki Racing Team Suzuka 8HのZX-10R #10だった。このチームは4時間経過時点でジョナサン選手がT12で転倒したことが8時間のレースの中で唯一の不安要素であるかのような安定した走りを見せていた。

ニッコロ・カネパ選手が第3ライダーを務めるYARTのYAMAHA #7の乗ったカレル・ハニカ選手がストップ&ゴーのペナルティでピットに戻ったものの、YARTはEWCシーズン参戦チーム勢中2位、総合7位でゴールした。

続いて、ジョシュ・フック選手とマイク・ディ・メリオ選手が駆るFCC TSRのCBR1000RR-R Fireblade #5は、ブレーキマスターシリンダーを交換した際、順位を落としたが、後に順位を上げ、総合9位でフィニッシュした。

次に今回、鈴鹿8耐に参戦していたザクワン・ザイディ選手、ギャリー・スリム選手、ヘルミ・アズマン選手が所属するEWC常連チーム、Honda Asia-Dream Racing with SHOWAのCBR1000RR-R #88が総合11位でフィニッシュした。

総合15位には、デグナー2でランディ・ド・プニエ選手が転倒し、早々にピットインしたことや、その後の燃費問題が原因で思うように上位に食い込むことができなかったEWCシーズン参戦チームのWebike SRC Kawasaki France #11が入った。

BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMは、マーカス・ライターバーガー選手、イルヤ・ミハルチク選手、ジェレミー・ガルノニ選手が乗るBMW M1000RRが、レース中盤にエンジン冷却水の保持ができなくなる問題を抱え、ミハルチク選手がマシンを押してピットに戻ったが、結局それが致命傷となり、最後まで走りきることはできなかった。

Final Standings

EWCの結果:

ブロードキャスティング一覧