KM99、初のライダー契約によりEWCへの意欲を示す

2022-11-02T09:49:59+01:002022年10月27日|2022|

FIM世界耐久選手権に新規参戦するKM99は、2人のエースライダーを獲得し、来る2023年EWCシーズンに向けての意気込みを示した。

マリオ・クッパー氏、ガエタン・シャインズ氏、そしてDGスポーツによって運営されるこのベルギーチームは、ダンロップタイヤを装着したヤマハマシン #99のシートに座るライダーのバスティアン・マッケルズ選手とフロリアン・マリノ選手を獲得し、フォーミュラEWCの頂点を争うことになる。

バスティアン・マッケルズ選手はベルギー出身の37歳で、シーズン序盤に負った怪我から回復し、先月のボルドール24時間レース第100回記念大会で優勝争いを演じたTATI Team Beringer Racingのメンバーだ。フランス人ライダーのフロリアン・マリノ選手は、6月に開催されたスパ24時間EWCレースで一時トップに立ち、ボルドールではWebike SRC Kawasaki Franceの一員として表彰台を獲得した。

「ワロン地域を拠点とするこのチームにとって、有能なベルギー人ライダーを獲得したいという願望は当初から持っていたんだけど、それを実現するのは簡単なことではなかったんだ。」と、KM99のオーナーであるガエタン・シンス氏は言う。「でも、バスティアンの場合は、そうではなかったかな。ボルドールの前後に話をして、後はほとんど自然に決まっていったんだよ。ライダーはレースに勝ちたいし、良い機材も欲しい。私たちのチームの場合、バスチャンは私たちの投資を十分に理解してくれていたんだ。彼はファイターで、決してあきらめない戦士だからね。それが我々にぴったりなんだよ。」

また、ガエタン・シンス氏はこう続けた。「フロリアンについては、チームの第一優先選手だったんだ。すばらしいグラディエーター(ライダー)を獲得できたけど、ライダーとチームには信頼関係が必要なんだ。このプロジェクトでは、ライダーに全幅の信頼を与えるのに十分な3年間という時間をかけて、構築していくつもりだよ。」

マリオ・クッパー氏はこう付け加えた。「FIMスーパーバイク世界選手権で活躍するメカニック、エンジニア、サスペンションのスペシャリストが集結し、隙のない体制を整えているんだ。世界一を目指すというのは、中期的な目標。そのためには、さまざまな要素を整えていかなければならないからね。FIM EWC初年度となる年は、チームのトップライダーであるフロリアン・マリノ選手の力を借りたかったんだ。2年前に一緒に仕事をする機会があたんだけど、彼はまだ若く、野心的で、速く、そして愛すべき人物なんだよ。バスチャンについては、チームがベルギーとワロンにまたがっていること、そしてベルギー人ライダーの存在が理にかなっていることから、論理的な選択であると判断しました。バスティアンとは、話し合いですぐに合意できたんだ。我々は以前、2017年に一緒に仕事をしたことがあって、その結果、スーパーストックで世界タイトルを獲得することができたからね。フロリアンのときと同様、我々には確かなつながりがあって、すべてが非常に有望だと考えているよ。」