MACO RACINGの大きな野望
ヤマハ・ヨーロッパが直接サポートするスロバキアのチーム、Maco Racingは、ルマン24時間レースに、ジェームズ・エリソン選手、エンツォ・ブーロム選手、ステファン・ヒル選手の新しい体制で挑もうとしている。
昨年9月のボルドールにおいて、僅差で表彰台を逃したMaco Racingは、厳しい戦いとなったセパン8耐後の現在、2019-2020 FIM EWC暫定チームランキングで7位につけている。
スロバキア・ブラチスラヴァを拠点とするMaco Racingは、ランキングをさらに上げるため、ライダーラインナップを再編成し、ルマン24時間レースで最大のパフォーマンスを発揮する決意だ。マーティン・クズマ監督は、Maco Racingのヤマハのマシンを、イギリス人ライダーであるジェームス選手、ステファン選手、フランス人ライダーのエンツォ選手の3人に託す。「厳しい戦いに立ち向かわなければならないことはわかっているが、我々はトップ10の中で、できる限り高い順位を狙っている」とマーティン・クズマ監督は語る。
Maco Racingの要となるベテランライダー・ジェームス選手(39)は、2003年の世界耐久レースチャンピオンであり、元MotoGP、BSBライダーだった。彼の豊かな経験は、必ずチームにチャンスをもたらすであろう。ジェームス選手とトリオを組むライダーの一人、エンツォ選手(23)は、フランススーパースポーツ選手権で一躍、注目株となり、昨シーズンのFIM耐久ワールドカップで、Team 33 Coyote Louit Motoに在籍し、チームランキング4位を獲得した。 そして、もう一人の元FIMスーパースポーツライダーのステファン選手(22)は、昨シーズンのスーパーストックFIMワールドカップでMoto Ainにてチャンピオンシップタイトルを獲得している。