MOTO AIN、さらなる高みを目指して
過去2シーズンのFIM耐久ワールドカップを制したMoto Ainは、EWCクラスのトッププレーヤーへの仲間入りを果たした。ヤマハのマシンで参戦するこのフランスのチームも、タイヤメーカーをダンロップへと変更し、コースに出ることとなった。
ピエール・シャプイ監督率いるプライベートチーム、Moto Ainは、2016年にFIM世界耐久選手権に参加して以来、スーパーストッククラスでは表彰台の常連となっていた。GP250で準チャンピオンを獲得し、スーパースポーツ世界選手権でも活躍したイタリア人ライダーのロベルト・ロルフォ選手と、Moto2で活躍したスイス人ライダーのロビン・ムルハウザー選手は、2019-2020シーズンのFIMスーパーストックワールドカップで2年連続となる優勝を果たしている。
ロベルト選手とロビン選手は、EWCクラスで初シーズンを迎えるこの気鋭のチームの大黒柱である。Moto Ainは、3人目の同じ様な実績を持つライダーを近日中に発表する予定だ。
Moto Ainのマシンは、ヤマハ YZF-R1であることに変更はないが、2021シーズンでは、ダンロップタイヤを装着し、EWCクラスでの初シーズンに臨む。
ピエール監督は、チームの抱負を包み隠さず語ってくれた。
「このクラスのことを把握しなければならないから、謙虚に臨んでいくつもりだよ。だけど、2019-2020シーズンでは、われわれは市販車に近い状態で総合4位を獲得したから、少なくともそれ以上の成績を獲得したいよね。目標は、トップにできる限り近づくこと。ブレーキやギアボックス、燃料タンクの形状など、マシンを改良することに力を入れてきたんだ。コスト削減のために、ホイールクイックチェンジシステムなども全部自作したんだ。最も重要だったことは、できるだけ早く、ハイレベルなパフォーマンスを実現するために、何キロも何キロもテストを繰り返してきたんだ。」