MOTO AIN、スパ24時間EWCレースでブラッドリー選手の代役にビニャーレス選手を起用
スペイン人ライダーのアイザック・ビニャーレス選手は、来月開催されるスパ24時間EWCレースでブラッドリー・スミス選手の代役を務めることが決定した。
4月に開催されたルマン24時間レースのスタート時に負傷したイギリス人ライダーのブラッドリー選手が未だ療養中のため、Moto2およびスーパースポーツ世界選手権で活躍したアイザック選手が、FIM世界耐久選手権2022年シーズンの第2戦にピエール・シャピュイ監督率いるフランスチームのMoto Ainから参戦することになった。
28歳になるアイザック選手は、MotoGPのトップライダー、マーベリック・ビニャーレス選手のいとこで、EWCには初参戦となるが、今週初めに行われる事前テストで伝説のスパ・フランコルシャン・サーキットを試走する機会を得ている。
彼はこう語っている。「このコースは本当に素晴らしいんだ。多くのライダーがそうであるように、24時間耐久レースは僕の頭の片隅にいつもあったんだ。だから、ピエール監督からこの話を聞いたとき、このチャンスに賭けてみたいと思ったんだ。初めてのことがたくさんあるけど、自信はあるんだよ。タイヤの事は知っているんだけど、マシンについてはよくわかっていないんだ。Moto Ainのヤマハ YZF-R1は、スーパーバイクのエンジンに比べるとパワーが低いんだけど、シャーシは安全で安定しているんだよね。だから対応はそれほど難しくはないと思うんだ。決勝での最大の課題は、レース中、特に夜間のスティントで集中力をキープして安定した走りをすることが重要だと思っているよ。」
ビニャーレスは、経験豊富なイタリア人ライダーのクラウディオ・コルティ選手、フランスの新星、コランタン・ペロラリ選手とライダートリオを組む。
「コレンティンとクラウディオはチームの重要な原動力だよね。」とアイザック選手は言う。「僕たちのラップタイムとデータは近いから、
メカニック達とみんなでマシンのセッティングを改善することができるんだ。」
ピエール監督はこう語った。「MotoGPやMoto2、スーパーバイクからライダーを招集することは、いつでも危険な賭けでもあるんだ。彼らはとても速いんだけれど、常に限界ギリギリで走ることが体に染みついているからね。耐久レースの場合、特に24時間レースでは、いつもある程度の余裕を持って、冷静さを保たなければならないんだよ。だけど、スピードライダー達は、EWCのパドックに革新や勇気、そして信用をもたらしてくれるんだ。それに、アイザックは、我々のマシンとチーム体制にとてもよく順応してくれているよ。」
ルマンの後、いくつかの改良を加えてきたんだ。最も大きな変化は、タイヤ。タイヤメーカーがプライベートチームをサポートしてくれなくなったから、タイヤを買わなければならなくなったんだよ。ふところ具合とタイヤの性能・価格の折り合いをつけていかなければいけなくなったんだ。それを助けてくれるのが、新しいパートナーのFirst Stopなんだ。そのため、メカニックは新しい計測データを使ってマシンを再セッティングしなければならなかったんだよ。2日間のテストの後、結果は満足のいくものだった。すべてが完璧というわけではないけれど、物事はかなり前に進めることができたからね。」
Moto Ainの新しいパートナーであるFirst Stopは、タイヤ販売会社である。