TEAM BOLLIGER SWITZERLAND、EWC参戦40周年に向け、4人のライダーと契約

2022-01-25T04:32:52+01:002022年1月21日|2022|

2022年FIM世界耐久選手権で参戦40周年を迎えるTeam Bolliger Switzerlandは、ライダーラインアップを完成させた。

1982年にエースライダーであったハンスペッター・ボリガー氏によって設立されたこのチームは、現在、息子のケビン・ボリガー監督(29)によって運営されており、40シーズン目を数えるEWCへの参加を順調に重ねている。

2022年には、2021年12月発表されたオーストリア人ライダー、ニコ・トゥーニ選手(26歳)が、既存のドイツ人ライダー、イアン・ビューン選手とスウェーデン人ライダーのイエスパー・ペリイエフ選手のパートナーになるほか、オランダ人ライダーのナイジェル・ワラヴェン選手(31歳)を控えライダーとして確保する予定である。

ナイジェル選手は、カワサキエンジンを搭載したTeam Bolliger Switzerlandで、すでに3シーズンに渡り活躍しており、ライダーとしてのキャリアを終える最後の年のEWCで、4人目のライダーとしてチームからオファーを受け、彼は喜んで引き受けることとなった。

ケビン・ボリガー監督は、「過去に激しいクラッシュを経験したナイジェルが、最後となるシーズンに向けて我々のチームに参加できることを嬉しく思っているよ。」と語った。「彼もこのチームの役に立てる4人目のライダーという役柄を喜んでくれていて、2022年シーズンの終了後も、彼はライダーコーチとしてチームに残ってくれるんだ。2023年シーズンではライダーが必要とするすべてのものを用意する予定なんだ。ナイジェルはすでに我々ファミリーの一員だからね。たとえレースに出ることがなくても、彼の経験は我々にとって、貴重なものになるだろうし、もしもレースに出る必要があれば、彼には十分なスピードがあるということもわかっているからね。

2022年EWCレーススケジュールでは、ルマン24時間レース、ボルドール24時間レースと、スパ24時間EWCレースが加わることによって、3つの24時間レースが開催れることとなった。ボリガー監督は、プライベートチームとしてさらに過酷なシーズンとなることを認識している。

メカニック、機材、ライダーにとって、24時間レースが2回あるだけでも大変なことなんだけど、これが耐久レースであり、スパでもいいレースができると思っているよ。」とボリガー監督は語った。「子供の頃、父と一緒にスパで走った思い出がたくさんあるし、いいシーズンにしたいんだ。」

2021年FIM EWCプライベートチームランキングで11位となったBolligerは、2022年シーズンではさらなる上位を目指す。

「パンデミックの影響でまだ難しい状況なんだけど、だからと言って、それはいいわけにもならないんだよ。」とボリガー監督は語る。「優勝を狙う6つのファクトリーチームがいるからね。プライベートチームである我々がEWC最高のチームだとは言えない。だけど、我々の仕事は、ファクトリーチームのすぐ後ろに着いて、もしも彼らのマシンが故障したり、不具合を起こしたら、順位を上げ、ポイントを獲得し、堅実な走りをすることなんだよ。我々の最大の目標は、ミスを犯さないことと最高のプライベートチームになることなんだ。目標はトップ5でシーズンを終えることだね。それは大変な事だとわかっているけど、目標には力を込められるだけの大きさが必要で、達成したいと思えるものが目の前になければならないと僕はいつも思っているんだ。すでにトップ10入りすら難しいんだけど、ルマンで4位に入ったときのように可能性はあるからね。できるだけファクトリーチーム陣に近づいて、ポイントを重ねていくつもりだよ。

Team Bolliger Switzerlandは、2022年2月25-27日までの3日間、スペインのバレンシアでテストを行い、プレシーズンの準備を開始する予定だ。また、3月3日から6日にかけてスイスで開催されるベルンモトフェスティバルで、EWC2022シーズンに向けた新しいカラーリングを発表する予定だ。