WOJCIK RACING、新型コロナ感染のランディ選手に代わり、カミル選手を起用
ポーランド人ライダーのカミル・クレミエン選手は、療養中のランディ・クルメナッハ選手の代役として、来週ルマンで開催されるFIM世界耐久選手権開幕戦に向け、Wójcik Racing Teamに緊急復帰することになった。
このライダー交代は、ランディ選手が新型コロナウイルス感染症に感染し、ルマン24時間レースを欠場することになったために行われた。
カミル選手は、EWC2018-19年シーズン、スーパーストッククラスでWójcik Racing Teamのライダーラインナップの一員として表彰台を獲得している。彼はシェリダン・モライス選手、マチュー・ギネス選手と共に、Wójcik Racing Teamのヤマハ YZF-R1に搭乗し、この歴史あるフランス耐久レースに参加する。
カミル選手は、まず最初に「ランディ選手の早急な完全回復を祈りたいと思う。」と語った。そして、「Wójcik Racing Teamの仲間を助けることができてうれしいよ。レースが数日後に迫っている中で、思いがけない突発的な決断で、とても大きな挑戦でもあったけど、ダンロップタイヤを装着したヤマハマシンでレースを再び走れるというのも興味深いよね。数年前にWójcik Racing Teamと一緒にレースをして好成績を残しているから、今回はすぐにマシンに慣れて、素晴らしいレースをしたいね。経験豊富で強力なチームメイトと一緒に、表彰台獲得を目指すよ。」と続けた。
2019年のスーパースポーツ世界選手権チャンピオンであるスイス人ライダーのランディ選手は、次のように語ってくれた。「ルマン24時間レースに出られないのはとても残念だよ。3月中旬に新型コロナウイルス感染症を発症したんだけど、まだ苦しんでいるんだ。まだ、過酷なレースに対応できる体力と集中力がなくて、医師からも安静にするようにと言われているんだよ。今は辛い時期だけど、それを受け入れて前向きに生きていくしかないよね。目標は4月末までに復帰して、5月には再びレースに参加できるようにしたいね。ルマン24時間レースでは、チームの健闘を祈っているよ。僕は彼らを応援しながらレースを見守ることにするよ。」
チーム代表のグジェゴジュ・ヴイチック氏はこう付け加えた。「ランディは、今年のFIM EWC、特にルマン24時間レースをとても楽しみにしていたんだ。彼が参加できないことはとても残念だよ。ランディが早く完全回復することをチーム全員で願っているよ。カミルはFIM EWCに参戦する予定はなくて、IDMスーパーバイク選手権だけに専念することを目指していたんだけど、この厳しい状況下での協力を快く承諾してくれたんだ。彼には感謝したいね。過去に一緒にレースをしたこともあるし、その後も連絡を取り合っていたからね。カミルがチームにもマシンにもすぐに慣れて、ルマンでチームの強い柱になってくれることを信じているよ。」
一方、PKN ORLENからクルーのサポートを受けるWójcik Racing Team 2は、マレク・シュコペック選手、ケビン・マンフレディ選手、ダニー・ウェッブ選手がヤマハ YZF-R1 #777に乗り込み、スーパーストッククラスに参戦する予定だ。ハンガリー人ライダーのバリント・コバックス選手がリザーブライダーとして起用されている。