YART ヤマハがスロバキアリンクのポールを獲得
予選終盤の大混戦の末、YART ヤマハがスロバキアリンク8時間のポールポジションを獲得。F.C.C. TSR ホンダ・フランスとスズキ・エンデューランス・レーシング・チームが後に続いた。
日差しが戻り、セッションの終盤に向かってコースがドライの状態に近くなったことで2回目の予選はスリリングな展開となり、コース上では最後の数分に何度も首位が入れ替わった。ブロック・パークスとマービン・フリッツはブリヂストンを履くオーストリアのヤマハで必死の攻めを見せ、まだ湿り気の残るコースで2:16のベストラップをマーク。すると、さらにコースコンディションが回復してくる中でニッコロ・カネパが好走を見せ、2:10.146とさらに戦況を展開してきた。しかし、それでもこの午後のセッションでの最速には届かなかった。個別でのベストラップ(2:07.823)を叩き出したのは、同じくブリヂストンを履くF.C.C. TSR ホンダ・フランスのマイク・ディ・メグリオ。ディ・メグリオとチームメイトのジョシュ・フック、フレディ・フォレイは、グリッド2番手からレースをスタートする。この日、2番目のベストパフォーマンスを披露したのは、グレッグ・ブラックで、2:09.450をマーク。スズキ・エンデューランス・レーシング・チームは3人のライダーのベストラップ平均により、グリッド3番手からのスタートとなった。ホンダ・エンデューランス・レーシング(ダンロップ)とチーム SRC カワサキ・フランス(ピレリ)は、その後方に並ぶ。
プライベーターの最上位はファニー・ガストロ BMW モトラッド by マーキュリー・レーシングで、グリッド6番手からスタート。カワサキのボリガー・チーム・スイスと、予選終盤でクリストファー・ベルグマンが2:09.528を叩き出したヤマハのWójcik Racingが後に続く。チーム ERC-BMW モトラッド・エンデューランスはグリッド9番手で、VRD イゴール・ピエール・エクスペリエンスが続いた。
スーパーストック部門で最初にグリッドに並ぶのは、チーム33コヨーテ・ルイ・モトの11番手。さらに同部門では、Wójcik Racing Team 2 とモト・アインが続く。
FIA WTCR / OSCARO のマシンとFIM EWCのライダーたちは、金曜日にスロバキアリンクのサーキットでレースに臨む。FIM EWC 陣は現地時間土曜日の午前8時からウォームアップを行い、その後、正午にレーススタートを迎える。
ポールシッターのコメント
ブロック・パークス:「ポールポジションを獲得したことと、今日の自分たちのパフォーマンスにはハッピー。火曜日のプライベートテストでクラッシュを喫しているので、これでまた自信を高めることができた」
マービン・フリッツ:「今日の自分たちの走りには満足。ウェットコースでもバイクのフィーリングがよかった」
ニッコロ・カネパ:「ドライでもウェットのコースでも、同じように速いことを証明できたので、レースに向けて準備は万端だ」