YART EWC TEAMのカレル・ハニカ選手、「もっと強くなって戻ってくる」
先月開催されたボルドール24時間レース第100回記念大会で、YART-Yamaha Official Team EWCは、レース序盤で優勝戦線から離脱したことを受けて、カレル・ハニカ選手は素晴らしい返答をしてくれた、
カレル・ハニカ選手とチームメイトのニッコロ・カネパ選手、マービン・フリッツ選手は、YARTをFIM世界耐久選手権の頂点に導くべく、ポール・リカール・サーキットに乗り込んできた。しかし、序盤早々に発生したテクニカルトラブルにより、このオーストリアチームのタイトル獲得への望みは絶たれ、最終ランキングは6位に留まった。そのため、カレル選手は、今後の目標に目を向けるようになった。
「この気持ちを言葉にするのは難しいよ。」とチェコ人ライダーのカレル選手は語り始めた。「1回しか走れなかったんだけど、その時はとてもうまくいっていたんだ。今シーズン初めて、レース序盤でリードすることができて、ライバル達との差をコントロールできていたからね。本当に残念だよ。順調だったし、エンジンを温存するために限界までプッシュすることもなかった。だから予定より1周余分にスティントをこなすこともできたんだよ。一瞬だけど、チャンピオンシップのトップに立って、これからという時に、テクニカルトラブルが発生してしまって、リタイアせざるを得なくなってしまったんだ。」
ルマン24時間レースとスパ24時間EWCレースでのポールシッターであるカレル選手は、さらにこう続けた。「上手くやっていたら、もっといい結果が得られていて、タイトルを獲得するチャンスもあっただけに、チームみんなでこのことを悔しく思っているんだ。シーズンを通して素晴らしい仕事をしてくれたチームのみんなに感謝しているよ。僕達は、この結果を、僕たちの速さと可能性をそのまま反映した結果ではないと思っているよ。2023年はもっと強くなって戻って来れるように、すでに計画を練っているんだ。」
EWC2023年シーズンの開幕戦となるルマン24時間レースは、FIMの最終承認を経て、2023年4月13-16日にかけて開催される予定である。