YART YAMAHA、ルマンのポールポジション獲得
YART Yamahaは、BMW Motorrad World Endurance TeamとSuzuki Endurance Racing Teamを抑えて、ポールポジションを獲得した。スーパーストッククラスでは、Team 33 Coyote Louit Motoが、Moto Ainを僅差で下し、ベストポジションを奪取。
オーストリアのヤマハファクトリーチーム、YART Yamahaが安定した走りでポールポジションを獲得。カレル・ハニカ選手、マービン・フリッツ選手、ニッコロ・カネパ選手の3人が、ブガッティ・サーキット1周のラップタイムを1分37秒台に入れてきた。YART Yamahaは、27日のフリー走行からルマンで圧倒的な強さを見せており、結果、29日(土)、現地時間の正午(日本時間:同日19:00)にポールポジションからルマン24時間レースを開始することとなった。
しかし、この日のベストパフォーマンスは、YART Yamahaではなく、ベルギーのファクトリーチーム、BMW Motorrad World Endurance Teamのものだった。この日、マーカス・ライターバーガー選手は、ランディ・ド・プニエ選手が2017年ルマン24時間レースの予選で記録した1分35秒730を更新することはできなかったものの、1分36秒164という驚異的な予選最速ラップを記録した。BMW Motorrad World Endurance Team(ケニー・フォレイ選手、イルヤ・ミハルチク選手、マーカス・ライターバーガー選手)は、2番手グリッドを獲得する。
暫定チームランキングトップのSuzuki Endurance Racing Team(エティエンヌ・マッソン選手、グレッグ・ブラック選手、ザビエル・シメオン選手)は、日本のホンダチーム、F.C.C. TSR Honda France(ジョシュ・フック選手、フレディ・フォーレイ選手、マイク・ディ・メリオ選手)の前の3番手からスタートを切る。ジョシュ・フック選手が決勝には出走する予定であるものの、練習走行中に負傷を負い、F.C.C. TSR Honda Franceにとってはライダーの走行配分の変更など、若干トリッキーなレースになるかもしれない。ホンダマシン#5は、ランディ・ド・プニエ選手、ジュリアン・ダ・コスタ選手、ルイ・ロッシ選手の3人が所属するドゥカティファクトリーチーム、ERC Enduranceの前からレースを開始する。
チームナンバー#333のVRD Igol Pierret Experiencesは、またしても好スタートを切った。VRD Igol Pierret Experiencesのヤマハマシンのシートに座るフロリアン・アルト選手、フロリアン・マリノ選手、マチュー・ギネス選手の3人が、ディフェンディングチャンピオンのWebike SRC Kawasaki France Trickstarを抑え、6番手からスタートする。
心臓発作で療養中のジル・スタフラー監督の姿のないカワサキファクトリーチーム、Webike SRC Kawasaki France Trickstarは、まだ新しいパートナーのミシュランタイヤに慣れが必要なようだ。
予選後のトップ10の残りを、Tati Team Beaujolais Racing、Wójcik Racing Team、National Motosという下克上を狙う3チームが勝ち取った。
Team 33 Coyote Louit Moto(カワサキ)は、スーパーストッククラス暫定首位のMoto Ain(ヤマハ)、GERT56 by GS Yuasa(BMW)を抑え、クラス最高順位の11番手からのスタートとを切る。
第43回ルマン24時間レースは、8月29日(土)、現地時間の正午(日本時間:同日19:00)に、元Suzuki Endurance Racing Team監督、ドミニク・メリアン氏のフラッグオフによりスタートする。