YART YAMAHA、ルマン24時間レースのポールポジションを獲得
ルマンで行われた第2回目の公式予選で、YART-Yamaha Official EWC Teamが、Yoshimura SERT MotulとBMW Motorrad World Endurance Teamを抑え、ポールポジションを獲得した。
第1回目の公式予選では、Yoshimura SERT MotulがYART-Yamaha Official EWC Teamを僅差で抑え、トップに立ったが、第2回目では、逆にYART-Yamaha Official EWC Teamに紙一重で敗れた。オーストリアのファクトリーチーム、YART-Yamaha Official EWC Teamは、3人のライダーが1分35秒台のタイムを叩き出した唯一のチームだった。1分35秒732の最速ラップタイムを打ち出したカレル・ハニカ選手に、マービン・フリッツ選手とニッコロ・カネパ選手は、同じYZF-R1(#7)のシート上で実質的にコンマ数秒以内にタイムを収まめてきた。
ポールポジションチームに与えられる5ポイントを獲得したYART-Yamaha Official EWC Teamは、Suzuki Yoshimura SERT Motul(グレッグ・ブラック選手、ザビエル・シメオン選手、シルバン・ギュントーリ選手)、BMW Motorrad World Endurance Team(マーカス・ライターバーガー選手、イルヤ・ミハルチク選手、ハビエル・フォーレス選手)を従え、スターティンググリッドの最前列からスタートする。
カワサキのプライベートチーム、Tati Team Beringer Racing(アラン・テッカー選手、セバスチャン・スエット選手、ジュリアン・エンジョラス選手)は、最善を尽くし続け、4番グリッドを確保した。そして、今日、もうひとつのプライベートチームが活躍した。VRD Igol Experiences Yamahaは、フロリアン・アルト選手、フロリアン・マリノ選手、ニコ・テロール選手の活躍により5番グリッドを獲得した。
活躍が目覚ましいこの2チームは、朝のクラッシュで遅れをとったF.C.C. TSR Honda France、Webike SRC Kawasaki France Trickstar、ERC Endurance-Ducatiの3つのファクトリーチームよりも良い成績を収めることができた。Moto Ainと3ART Best of Bikeが、ルマン24時間レースのスターティンググリッドのトップ10に入っている。
トップ集団から外れてしまったのは、Wójcik Racing Teamだ。パンデミックの問題によりジノ・レイ選手とシェリダン・モライス選手が、そしてミサノのワールドスーパースポーツに参戦しているランディ・クルメナッハ選手が不在のため、3人のライダーラインアップを再構成している最中だ。
また、スーパーストッククラスでも激戦が繰り広げられた。最終的には、Team 18 Sapeurs-Pompiers CMS Motostoreが、Wójcik Racing Team 2、RAC41 ChromeBurner、Team 33 Louit April Moto、No Limits Motor Team、BMRT 3D Maxxess Nevers and National Motosを抑えてトップに立った。これらのチームは、スターティンググリッドの11位から18位を占めている。
昨日の午後よりも気温の低いブガッティ・サーキットで行われた第2回目の公式予選では、すべてのチームがそのパフォーマンスを向上させ、2021年のFIM EWCシーズン開幕に向け、スリリングなレースを予感させる熱い戦いが繰り広げられた。
ルマン24時間レースは、明日6月12日(土)12:00正午(中央ヨーロッパ夏時間、日本時間:同日19:00)にルマンでスタートのフラッグが振られる。
YART–Yamaha Official EWC Team、マンディ・カインズ監督のコメント
「ルマン24時間レースで2度目のポールポジションを獲得できたことにとても興奮しているんだ。怪我をしたニコロ・カネパが今は100%の状態でいてくれることもとても心強いよ。レースは激しい戦いになるだろうけど、勝つのは僕たちだよ。」