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ホンダ・エンデューランス・レーシングとの激戦の末にSRC カワサキが勝利

2019-04-21T19:17:23+02:002019年4月21日|2018-2019, ル・マン24時間 2019|

チーム SRC カワサキ・フランスの勝利は、これまでの耐久レースの歴史の中でも、最も僅差で周囲を魅了させたとして残るだろう。ホンダ・エンデューランス・レーシングとの忘れることのできない戦いを展開してきたカワサキ。スズキ・エンデューランス・レーシング・チームは、スリリングなレースの末に3位でフィニッシュを果たした。

第42回大会は、サーキットで24時間、一瞬も油断できない戦いが続いたことで、いつまでも記憶に残るだろう。ホンダ・エンデューランス・レーシングのランディ・デ・プニと、チーム SRC カワサキ・フランスのジェレミー・グアルノーニがグリッドから一気に飛び出すと、レースは2つのチームが全く同じようなハイペースで結末を迎えた。この時のライダーは、ヨニー・ヘルナンデスとジェレミー・グアルノーニ。このハラハラする展開は、フィニッシュまで15分というところでセーフティカーが導入され、さらに緊張が高まった。

チーム SRC カワサキ・フランスは、ジェレミー・グアルノーニ、デビッド・シェカ、エルワン・ニゴンが、ホンダ・エンデューランス・レーシングのランディ・デ・プニ、ヨニー・ヘルナンデス、セバスチャン・ギムバートを抑え切るという決意で一日を乗り切った。この見事な戦いの影で3位フィニッシュを果たしたのは、スズキ・エンデューランス・レーシング・チーム。チームマネージャーのドミニク・メイランドにとって最後となるル・マン24時間で、ポディウムに上がった。ライダーのヴィンセント・フィリッペ、エティエヌ・マッソン、グレッグ・ブラックも、トップ2チームと同周回でフィニッシュしている。

Wepol Racing(ヤマハ)、ボリガー・チーム・スイス(カワサキ)、3ART-Moto Team 95(ヤマハ)、ナショナル・モトス(ホンダ)も称賛に値するパフォーマンスを披露し、それぞれ4位、5位、6位、8位でフィニッシュ。3チームが激しいペースでレースを牽引する中で、10周以上の差がついた。

最終的な勝利と、4時間経過時点からレースの主導権を握り続けたことで、チーム SRC カワサキ・フランスは、2018-2019年FIM EWCの暫定ランキングでも、スズキ・エンデューランス・レーシング・チームをかわしてトップに浮上した。

現チャンピオンで、選手権リーダーとしてル・マン24時間を迎えたF.C.C. TSR ホンダ・フランスは、大量ポイント獲得を逃した。2回のクラッシュで、日本のチームはランキングでは大きく後退。F.C.C. TSR ホンダ・フランスは、ル・マン24時間は、35位でのフィニッシュとなった。

スーパーストック部門のポディウム勢もトップ10圏内でフィニッシュ
モータース・イベンツは7位でのフィニッシュを飾り、スーパーストック部門の勝者となった。見事な復活劇と、ル・マン24時間で勝利を飾るという決意に、アンソニー・デルヘールEWCスピリットトロフィーが贈られた。モータース・イベンツは、EWC ダンロップ・インデペンデントトロフィーも受賞。ジェームス・ウェストモーランド、ヨハン・ニゴン、エイドリアン・ガンフォルニーナの#50 スズキは、ヤマハ・モト・アイン(ロビン・ミュルハウザー、ロベルト・ロルフォ、ステファン・ヒル)、カワサキのチーム 33 コヨーテ・ルイ・モト(エンツォ・ブーロム、クリス・リーシュ、ケビン・マンフレディ)よりも前でのフィニッシュを果たした。この3チームは、選手権開幕戦のボルドールではいずれもポイントを逃しており、今回の結果により、スーパーストック世界耐久カップ争いは、行方が見えなくなってきた。

スーパーストック部門の4位は、ジュニアチーム・ル・マン・スッド・スズキ。ポディウムフィニッシュを目指していたが、エキゾーストのトラブルによりペースが上がらなかった。

スターティンググリッドのフロントロー陣は苦しい結果に
ERC-BMW モトラッド・エンデューランスは、ポールポジションからスタートし、序盤はトップ3の一躍を担っていたが、深夜を越えてまもなく、エンジントラブルによるクラッシュでリタイアを余儀なくされた。グリッド2番手のYART ヤマハも、首位争いの集団で走行を続ける中、午前1時30分頃に同じくエンジントラブルに見舞われた。3番手からレースをスタートしたVRD イゴール・ピエール・エクスペリエンスは、1ポイントを獲得。レース中、3回のクラッシュに見舞われた末に、#333 ヤマハは20位でフィニッシュを迎えた。

グリッドではスーパーストック部門トップにつけていたGERT56 by GS Yuasaも同様の運命をたどり、電気系トラブルの後にクラッシュを喫し、リタイアに追い込まれている。

観客は7万6000人
国際モーターサイクリズム連盟の新総裁、ホルヘ・ビエガスがフラッグを振ってスタートした、ル・マンで行われた2018-2019年 FIM EWC第2戦のレースは、7万6000人の観客が見守った。ホルヘ・ビエガス(1978年、第1回ル・マン24時間に参戦)は、チーム SRC カワサキ・フランスにトロフィーを授与する役目も果たした。

FIM世界耐久選手権の次戦は、スロバキアリンク8時間(5月11日)。

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