雪辱に燃えるスーパーストック部門
モータース・イベンツは、ル・マン24時間スーパーストック部門の戦いを牽引している。このスズキ勢チームは、フィニッシュまで2時間の時点で、ヤマハのモト・アイン、カワサキのチーム33コヨーテ・ルイ・モトの前に立っている。
スーパーストック勢は、今回も奮闘を見せた。この部門は、タイヤ交換のクイックリリースシステムなどフォーミュラEWC専用の恩恵を受けることのない状況の中、上位3チームが総合でもトップ10に食い込んでいる。
モータース・イベンツの#50スズキに乗るジェームス・ウェストモーランド、ヨハン・ニゴン、エイドリアン・ガンフォルニーナは、グリッド12番手からスタートした後、ライバルに3周差のリードをつけて、安定して6位での走行を重ねている。モト・アインのヤマハに乗るロビン・ミュルハウザー、ロベルト・ロルフォ、ステファン・ヒルは、スーパーストック部門の2位を目指してハードなプッシュを続け、チーム33コヨーテ・ルイ・モトのカワサキに乗るエンツォ・ブーロム、クリス・リーシュ、ケビン・マンフレディの前を走行している。
この3チームは全て、2018-2019年FIM EWC開幕戦ボルドールでポイント圏内フィニッシュを逃しており、今回はそのリベンジ戦となっている。
スーパーストック部門4位につけているのはジュニアチーム・ル・マン・スッド・スズキで、ポディウム圏内につけていたがエキゾースト破損に見舞われている。
レーススタート時点で部門トップにつけていたGERT56 by GS Yuasaは、クラッシュと電気系トラブルに見舞われ、リタイアに追い込まれている。