ERC-BMW モトラッドがポールポジションを獲得
BMWのワークスチームが、慌ただしく進んだ予選セッションの最後にポールを奪取した。チーム ERC-BMW モトラッド・エンデューランスはスターティンググリッドで、YARTヤマハ、VRDイゴール・ピエール・エクスペリエンスの前に立つ。BMW勢は、GERT56 by GS Yuasaもスーパーストック部門のポールポジションを獲得している。
この日午前、ブガッティ・サーキットで行われたル・マン24時間2回目の予選では、ライダー達がタイムを続々と更新していった。前日午後の1回目のセッションでは、1:37を切ったのはランディ・デ・プニだけだったが、この日の午前のコース上では、強豪勢が次々にペースアップを果たした。
この日、流れを作ったのはチーム ERC-BMW モトラッド・エンデューランスだった。ケニー・フォレイ、ジュリアン・ダ・コスタ、マシュー・ジンスは、ラップタイムを1秒更新して、ポールポジションを獲得した。BMW勢がポールポジションに陣取るのは、2016年のル・マン24時間以来。週末のレースでの展開には期待が高まるが、いずれも耐久レースのスペシャリストが揃う3人のライダーは、非常に手応えをつかんでいる。
このスターティンググリッドでは、YART ヤマハが2番手とすぐ後ろに続いた。ブロック・パークス、マービン・フリッツ、ニッコロ・カネパも大幅にラップタイムを上げており、優勝争いの最有力候補として見逃せない存在だ。
VRDイゴール・ピエール・エクスペリエンスも、見事な奮闘を続けている。グリッド3番手からスタートするヴィルタイスのチームは今季、大きな野望を抱いてEWCにステップアップしてきており、スピード選手権出身のライダー3人を揃えて、一躍優勝候補に名乗りを挙げた。フローリアン・アルトはヤマハ勢の耐久チームで長く活躍を続けている一方で、フローリアン・マリノはスーパーバイク、ザビエル・シメオンはモトGPの出身だ。
マニュファクチャラー同士のバトル
スターティンググリッドの上位3チームは、そのままマニュファクチャラー同士のバトルとなりそうだ。チーム ERC-BMW モトラッド・エンデューランスがピレリを履く一方で、YART ヤマハはブリヂストンタイヤ、VRDイゴール・ピエール・エクスペリエンスはダンロップからサポートを受けている。
チーム SRC カワサキ・フランスは、スターティンググリッド4番手で、スズキ・エンデューランス・レーシング・チームが後に続く。木曜日午後の予選に全力で挑んだホンダ・エンデューランス・レーシングは6番手に留まり、レースに向けて新しい2019 CBR 1000 RR SP2の準備に専念したF.C.C. TSR ホンダ・フランスが後に続いた。
張り詰めるスーパーストック部門
BMW勢は、スーパーストック部門でもトップに立った。今回もクラストップに立ったGERT56 by GS Yuasaのジュリアン・パフェ、ペピン・ビスタボシュ、ルーシー・グロックナーは、10番手からスタートする。ボルドールでのスーパーストック部門を制しているこのドイツのチームの後ろには、チーム33コヨーテ・ルイ・モト、モータース・イベンツ、SCプロジェクト・パトンレパルト・コルセ(125ccの世界チャンピオン、ニコ・テロルをレンタル起用)、ジュニアチーム・ル・マン・スッド・スズキの順で続いている。
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第42回ル・マン24時間は、土曜日午後3時(CEST)にスタートを迎える。