FIM とユーロスポーツ・イベンツ、FIM世界耐久選手権のプロモート契約を10年更新
FIM総裁のホルヘ・ビエガスは、ル・マン24時間の前夜、FIMとユーロスポーツ・イベンツとの契約を更改。FIMはさらに10年間、ユーロスポーツ・イベンツにプロモーターを託す。国際モーターサイクリズム連盟との緊密な関係が維持されることにより、ユーロスポーツ・イベンツは2029年まで、耐久レースのさらなるレベルアップに取り組み続けられるようになる。
2015年、ユーロスポーツ・イベンツとFIMは初めてパートナーシップ契約を結び、このタッグによる世界耐久選手権を5年間、展開してきた。ここ数年、多岐に渡ってポジティブな成果を挙げてきたことが実を結び、FIMとユーロスポーツ・イベンツが協力関係を延長することにつながった。
主な成果
FIMとEELが提携することで、この競技はさらにコンペティティブなものとなり、選手権に対する周囲からの興味を引き上げることとなった。契約チームの数は倍になり、2015年の20から、今季は40近くにまで増えている。ここ2シーズン見られてきたように、コンペティター数の増加により選別委員会を必要とするようになった。
FIMとユーロスポーツ・イベンツが共同で行ってきた主な改革は、FIM EWCの現在の形を作っている。多岐に渡る成果の中でも、カレンダーの改定はここ数シーズンの偉業を代表する一つ。9月にボルドールで選手権が開幕し、7月に鈴鹿8時間でグランドフィナーレを行う方式は、2016年に導入された。
この改革のおかげで、2019−2020カレンダーには、大規模な国際耐久レース、2019年12月14日にマレーシアで開催されるセパン8時間が新たに追加される。
その他の変更には、EWCダンロップ・インデペンデントトロフィーでプライベートチームを支援、全てのデイ/ナイトレースを常設施設で行う、FIM/ユーロスポーツ・イベンツの常任スタッフチームを形成し全レースに帯同する、などがある。
選手権はよりインターナショナルに
ユーロスポーツ・イベンツは、テレビやデジタルネットワークを通じて全世界に中継・レース後の放送を行うことで、選手権の国際的な露出強化にも集中的に取り組んでいる。FIM EWCの放送範囲は2015年の4チャンネルから、現在では111カ国以上まで範囲が広がっている。幅広い国際的な放送体制とFIM EWCの新たなエキサイティングな要素は選手権の国際化を進め続け、2015年の参加7カ国から今シーズンは13カ国に増え、シリーズ史上初めて、日本のチームが世界タイトルを戴冠している。
新たに10年間の契約を行ったことで、新しい国際チームやライダーにとって魅力的な選手権を作るという情熱のもとに、将来に向けての発展の鍵となる取り組みを行えるようになる。セパン8時間では、礎石となるイベントとして国際メディアの露出(デジタル、印刷、TV)を拡大し、独特でより魅力的な楽しさを伝える。
FIM総裁、ホルヘ・ビエガス
「FIMを代表して、ル・マン24時間の会場でユーロスポーツ・イベンツと新たな契約を結べることをうれしく、光栄に思う。このイベントには、初めて開催された1978年に私自身が参加しており、特に心に残るイベントなので感慨もひとしおだ。
ユーロスポーツ・イベンツは、プロモーターとして実に素晴らしい仕事をして、スポーツ組織としてのFIMに対して常に敬意を払ってくれている。このことから、この先10年間、契約を更新するに到った。FIMとユーロスポーツ・イベンツは緊密な連携を続け、一丸となってFIM世界耐久選手権をさらに発展させるための新たな取り組みを近日中に導入していく」
ユーロスポーツ・イベンツ代表、フランソワ・リベイロ
「ユーロスポーツ・イベンツは、2015年にモーターサイクルの耐久レースの世界に初めて足を踏み入れた。FIMは、よきパートナーとして、参入まもない我々を導き、我々が2016年から始めた改革プランを支持してきてくれた。ユーロスポーツ・イベンツと、ホルヘ・ビエガス新総裁率いるFIMとの素晴らしい関係により、この選手権のレースのレベルと人気を押し上げることを強化するための長期プランに、自信を持って取り組むことができる」