SRC カワサキが首位を維持
レースはスタートから8時間が経過し、チーム SRC カワサキ・フランスがル・マン24時間の主導権を握り続けているが、ホンダ・エンデューランス・レーシング、スズキ・エンデューランス・レーシング・チームからのプレッシャーも続いている。
チーム SRC カワサキ・フランスの順位を取り巻く環境は、常に危険にさらされている。フランスのカワサキチームはここまで何時間も首位を維持してはいるものの、ホンダ・エンデューランス・レーシングとスズキ・エンデューランス・レーシング・チームを完全に退けることはできておらず、2チームは同周回で追い続けている。午後9時頃にセーフティカーが導入されたことで、首位を争う3チームの差は縮まっている。
YART ヤマハは、ニッコロ・カネパがワイドになった後に追い上げを見せ、現在4位。1周以上の遅れで、Wepol Racing、チーム ERC-BMW モトラッド・エンデューランス、そしてプライベーターでありながら常にワークスと台頭するペースを見せるボリガー・チーム・スイスが続いている。
8位には、スーパーカー部門のトップであるモータース・イベンツが、ライバルを尻目に悠々と走行を続けている。ジュニアチーム・ル・マン・スッド・スズキはエキゾーストが破損、GERT56 by GS Yuasaは燃料切れの後、クラッシュを喫しており、水をあけられた状況だ。
9位には、グリッド25番手スタートのナショナル・モトスが見事なレース運びを見せている。モト・アインは、レース序盤のクラッシュからトップ10圏内にまで挽回してきている。
スタートグリッドの上位5チームに与えられるボーナスポイントに加え、レーススタート後、8時間、16時間の時点での上位10チームにもボーナスポイントが与えられる。この結果、現在のレースリーダーであるチーム SRC カワサキ・フランスは、既に12ポイントを獲得していることになる。
トップ10に届いていない強豪勢も多く、F.C.C. TSR ホンダ・フランスは現在18位。序盤のクラッシュから、必死の追い上げを見せている。グリッド3番手からスタートしたVRD イゴール・ピエール・エクスペリエンス(ヤマハ)は、フォーミュラEWCのデビューシーズンに厳しい洗礼を浴びており、3回のクラッシュで現在39位となっている。Webike Tati Team Trick Star は、電気系トラブルによりペースが上がっていない。
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